ThinkPad T480 WQHD液晶モデルの長所・短所

【この機種の立ち位置】

大画面モバイル(14型)でありながら、外付モニタ併用で
本気モードのデスクトップ代替が勤まる最小・最軽量ノートです。
具体的にはモバイル方面として

◎本体1.58kg~、天板込で薄さ2センチ弱ながら頑丈でLTEも選べる

最軽量構成はGeForceとHDD非搭載、天板マグネシウム、
3セル+3セルバッテリです。

成人男性が誤って靴で踏んでも壊れない天板など
ラフな扱いに耐える本格派です。(米軍規格の頑丈テストも余裕でクリア)
LTE選べばNano-SIMスロットも使えます。

◎前部バッテリ搭載えらべばPC稼働したまま後部バッテリ交換可

◎このWQHD液晶なら一覧性、視認性、発色まで良好

非光沢で広視野角のIPSパネルです。
この液晶で125%表示(2,048×1,152px相当)に設定した場合、
13.3型フルHD(1,920×1,080px)の100%と文字サイズほぼ同じですから、
表示領域、文字の綺麗さ両面で大画面を活かせます。

表示品質でもsRGBに迫る色再現性を誇り、これは
現行ThinkPadの非光沢液晶ではP7xの4Kパネルに次ぐ鮮やかさです。
(ただしコントラストはP7xより低刺激性)
ギラ粒なく輝度下げてチラつきませんから目も疲れ難いです。

あとThinkPad共通ですが、

長文打つのが楽しくなる絶妙なキータッチ

◎キーボードのホームポジションでマウス操作できる「トラックポイント」

殆どのアプリで横スクロールまで可能です。
14型はホームポジションが中央に位置する最大ThinkPadなので、
使い勝手も抜群です。(これより大画面のThinkPadはテンキー付)

モバイル方面まとめると、
ThinkPadユーザはハードケースやマウス持ち歩く必要ないので
可搬性もスペック以上が見込めます。

一方のデスク代替としては

◎動画の書き出し速度に至るまで、従来のタワーPCと比べて遜色なし

ThinkPadで第8世代Core選ぶと排熱の関係で

・X1 Carbon(極薄14型)で高負荷続くと性能抑制
T480s(薄型14型)、T480、T580(15.6型)ならフルパワー持続

の傾向なので、コスパ的にもCore i5-8250U辺りが最適です。

そもそも、通常作業で1日8時間以上使う事を想定して
静音性・排熱・防塵にまで配慮した14型以下ノート
ThinkPad Tシリーズの独壇場です。

こういう装備はモバイルじゃ軽量化の足かせになりますし、モバイルに限らず
見えない所へコスト掛けるのは後発メーカーじゃ割に合いませんから、
他社ノートの殆どは天板とじたままの運用すら想定してないのが実状です。

応答性(SSD)と書き換え耐性(HDD)を両立可

カスタマイズ画面の「ハード・ディスク・ドライブ」の項目で
SSD以外を選択すれば、
その下に「Second Hard Drive」の項目も表示されますから
そちらで128GB SSDを選べます。

この構成だと「セカンド」の方が高速応答なので、
Windowsはそちらにインストールされて出荷されますからご安心ください。
(セカンドに収まるSSDはWWANスロット利用)

◎Thunderbolt 3経由なら外部モニタへ4K@60Hz出力可

充電端子以外の本体USBも
Thunderbolt 3対応が1つ、フルサイズ3.0が2つと妥当です。

◎GeForce MX150(専用2GB)選べて3画面出力にも対応
(逆にマルチモニタしないならこの程度のGeForce選ぶ必要なし)

◎天板が180°開くので外付モニタの邪魔にならない

外付モニタにアームなど利用すれば、
その正面でT480のキーボードが使えます。

Win 10時代は以前より頻繁にメジャーアップデートを強いられます。
なので手堅く使うPCにドライバ更新の簡単さは欠かせない訳ですが、
ThinkPadはこの点でもWindows Update並の手軽さを誇ります。
人柱こそ私の使命なんで、起動する度に更新ないか確認しちゃってますわ(笑)

【その他、特徴】

〇選べるWEBカメラは、使う時以外スライド式カバーで覆える

〇レノボ直販なら延長保証への加入は購入後1年以内でおk
(付けた保証で検品違うかも!?と不安にさせるメーカーは割高)

【短所・注意点】

△タッチパネルはWQHD液晶じゃ選べない

△WQHD以外はタッチ/非タッチとも複数ベンダゆえ発色に個体差あり

複数メーカーから液晶パネル調達⇒競合させてコストダウン
の図式はThinkPad下位機種の宿命です。

売る側の都合で14インチ最上位はX1 Carbonって事にしたい様なので、
フルHD選んだ時に表示品質ガクッと落ちるのがTシリーズの難点です。
しかしTシリーズでもWQHDだけはX1非光沢と共通かつ1社供給なので、
この記事もWQHDに狙いを絞ってお勧めしてる訳ですよ。

△DVDドライブ非搭載

△わたしゃ違いますがM.2 SSDに拘る人は、注文時にその構成えらんどく方が無難
(この機種だと2.5インチスロットへの取付パーツが別途要る)

△底面はグラスファイバー強化プラ製なので高級感なし

デュアル・ストレージ可能なT480はデスク代替って方面には
X1 CarbonやT480sより寧ろ優れますし、純粋な下位機種じゃないハズですが
こいつら↑より重いのは主に底面素材のせいです。

逆に言えば、よりコスト抑えて道具に徹してる訳ですからT480ってのは
解る人には解るシブイ選択です。作業の全工程を1台のPCで賄うのなら
今季は私もこのT480をチョイスします。

【レノボ直販でのお勧めカスタマイズ】

「メモリー」はWQHDなら8GB(4+4)が最低ラインです。
外付モニタに別領域を表示させるなら16GBも無駄にはなりません。

「Top Cover Material」は価格差ないのでマグネシウム一択でしょう。
コストが一般的な金属の中じゃ、最も軽い素材です。

「キーボード」はカッコ付けて英語配列えらぶと
Enterキーの形状(横長で縦は1段)に慣れを要します。

「電源アダプター」はドッキングステーション使わずに
ポータブルHDDなど常用するなら65Wが無難です。

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