⑫Surface対抗 Archive

ASUS ROG Flow X13 GV301QHの長所・短所

Posted 2021年6月28日 By Takao Matsushita

【この機種の立ち位置】

①360°ヒンジで4スタイルに使え、モバイル要件も普通にクリアする13.4型
(1.35kg、薄さ15.8mm、A4判から奥行1cm出るだけ、バッテリ62Wh)

②なのに据え置きノート用Ryzen(8コア)+GeForce 1650(専用4GB)搭載

画面は縦サイズが従来(16:9)14型より大きい横縦比16:10
(横は従来13.3型より僅かに小さいだけ)

④選べる画面いずれもシャープ製IPS白背景アプリなら映り込み気にならん

1,920×1,200pxの方はスクロールでも滑らかさ実感する120Hz駆動

キータッチも良好。ストローク1.7ミリ+充分なクリック感かつ静か

⑦いずれの画面もタッチペン対応(別売)

⑧電源や周辺機器へも一発接続できる外付GPUドック「ROG XG Mobile」対応
(GeForce RTX 3080搭載が13.5万円、3070搭載が11万円)

Cinebenchでも8コア(16スレッド)分のスコア順当ですし、
シングル性能(≒体感)もRyzen 9構成ならCore i7-1165辺りにゃ負けません。

GeForceはMax-Q版ゆえタワーPC用と全く同じではないものの、
2-in-1モバイルでモザイク破解(笑)に手が届いちゃうのも凄いです。
この機種でも1080p破解に再生時間の2倍程しか掛かりませんから、
欲しいシーンだけ破解する派ならタワーPC要らんでしょう。

冷却ファンも低負荷は気にならんて言うか、回ってない事が殆どですから
情報収集+文書作成に専念したときの振る舞いは静音ノートそのものです。
(当サイト採点表で静音が5点の機種にも劣らない)

選べる画面、特性は以下の通りです。(★5点を一般的な満点とする)

特性↓画面→ 4K+(3,840×2,400px) FHD+(1,920×1,200px)
色域 ★★★★★(sRGB 99%) ★★★★★(sRGB 98%)
最高輝度 ★★★★(330cd) ★★★★(300cd)
コントラスト ★★★★ ★★★★★
応答速度 ★★★(激しいシーンで残像) ★★★★★★(スクロール滑らか)
チラつき難さ ★★★★★(目が疲れ難い) ★★★★★(目が疲れ難い)
バッテリ持ち ★★★(実駆動6~7時間) ★★★★(10時間前後)

どちらも色ズレ少なく、
仕事で色を扱う方にもご納得いただけると思います。

4K+構成のバッテリ持ちは輝度150cd(80%設定)にして
WEB閲覧6時間、動画再生7時間って所です。

ラインナップは上位から

・「4K+」   +Ryzen 9+メモリ32GB+SSD 1TB  (22万)
・「FHD+」+Ryzen 9+メモリ16GB+SSD 512GB(20万)
・「FHD+」+Ryzen 7+メモリ16GB+SSD 512GB(15万←最高コスパ!

となってます(価格は投稿時点の直販)。

この機種に関心ある上級者さんなら
メモリ32GB無駄になんない用途も有り得ますから、
積極的に上位モデル選ぶ理由もその辺りです。
(本体注文後はメモリ変更不可)

【その他、特徴】

〇マグネシウム、アルミ、プラ混成だがそれぞれ質感は高く剛性も充分
(外装+パームは指紋つかない縞。ノートでディスプレイ揺れ易いのだけ注意)

〇Wi-Fi 6は無難なインテル製(じゃなきゃこの機種を紹介してない)

〇電源ボタンに指紋センサー搭載。ログインまでが1タッチ
(ノート閉じるのがマグネットなので、片手で開くのは難しい)

〇USB 3.2 Gen2はフルサイズ×1+Type-C×2
(後者は電源兼用。AMDモデル故Thunderbolt無いがGPUドック理論値はそれ上回る)

【短所・注意点】

△スピーカーは音質・音量とも悪かないが、所詮は1W×2
(底面配置なので、反響する机にノート置きがベスト)

×キーボード配列は一応、日本語だが英語ベース転用しました感
(Enterが左隣と陸続きだったり、スペースキー長かったりで慣れは必要)

△タッチパッドは操作性こそ問題ないが、ボタン音おおきめ

△ノートスタイルで奥側を高くする為に接地させる天板は膝上だと邪魔
(純粋にタッチタイプ用なら、キーボード前傾がそもそも不要)

×SDカードスロット無し
(ちなみにこの機種のSSDは互換品が少なく、底面あけるにはヘラも要る)

△低負荷の消費電力は11世代Core採用機種より高め
(グラフィック負荷の低い用途はRyzen内蔵Radeonが担当)

×この機種を高負荷にする用途は少ないが、そん時はファン音量・質とも耳障り

Ryzen 9高負荷はノートスタイルじゃボディ表裏50℃超えもあり得ますが、
3つある排気口の内2つが上向くテントこそ
この機種ベストな排気スタイルであり、省スペースが最大の強みです。

いずれにせよ、基板屋のASUSのやる事ですから信頼できますし
(液体金属グリス+特性ファン2基+防塵)、
この性能このサイズに落とし込んだ成果は絶大です。

詳細画像はコチラ(イイ事あるっぞーなASUS直販へ)
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