Microsoft Surface Pro 3の長所・短所

Surface Pro 3
(本体はスタンド付のタブレットで、キーボードカバーは別売です)

【この機種の立ち位置】

・インテルCore i 搭載の最薄PC(薄さ9.1ミリ。Win8.1または10 Pro)

・底面積がA4用紙大に収まる12型で、超クッキリ表示
(2,160×1,440px。縦寸は13.3型ノート相当、横寸は11.6型ノート相当)

・256段階の筆圧検知
(手をついて書いてもペン先のみ認識)

【その他、特徴】

・画面はコントラストに優れ、発色もsRGBをほぼカバー
(光沢画面だが落ち着いた白表示で目は疲れ難い)

・本体にフルサイズのUSB 3.0ポート

・無線LANはacにまで対応

・バッテリ駆動はCore i5、情報収集で約8時間(BBench「バランス」)

・電源端子はマグネット付かつ上下逆も可で着脱し易い

・ACアダプタには、スマホを同時に充電できるUSBポート

・Office Home & Business Premium付属

・キーボードカバーはキータッチ、パッド感度とも見た目以上にマトモ

【短所】

・長時間、片手で持って使える重さじゃない(本体800グラム)

・ディスプレイ角度がスタンド任せなのでラッコスタイルにも無理ある

キーボードカバー付けてノートPCスタイルで使う場合、

手順①:まず画面ひらく
手順②:スタンド広げる

の2ステップ必要になり、本物のノートPCより手間が掛かります。

冷却ファンの口径が小さい事もあり、Core i5やi7モデルでは、
ブラウザのタブを複数開くだけでファンが主張し始め、
タブレット⇒ノートPC的用途へと踏み出せば背面右が50℃超える事もあります。

そんな時は安全装置として一時的に性能が抑えられ、(サーマルスロットリング)
ゲームは勿論、FlashやWindowsアップデートにも引っ掛かりを感じました。

排熱・静音性の観点からこの機種ベストはCore i3モデル(10月17日発売)で、
720pテレビ電話にはロジクールC920t等エンコーダ内蔵カメラがお勧めです。

ペン入力が初めてなら精度の良さに関心するだけかも知れませんが、
N-trigはWacomと違って、

難点①:カーソルが遅れてくる
難点②:ペンが要電池
難点③:代替できるペンが余り出回ってない
難点④:筆圧対応するアプリも未だ少ない

といった問題があります。
純正ペンは芯の消耗が早そうなので③は痛い所です。

Surface Pro 3の場合、ペンの感度もイマイチで、
ゆっくりだと真っ直ぐな線も書き難いです。

それでもこの機種がN-trigを採用した理由は、
本体を薄型・軽量に収める為でしょう。

まとめると、
Surface Pro 3で持続可能な性能やら携帯性を考慮すると、
ペン不要なら
ノートとタブレットは別個に用意した方が捗るんじゃないでしょうか?
Surfaceだとキーボードカバーの値段まで立派な訳ですから。

至れり尽くせりで経験豊富な国内メーカーと、
同レベルのハードウェア・サポートを期待するのも無理があります。

まぁマイクロソフトの偉大さは
ハードウェア依存が無いOSを設計・管理してる所にあるので、
この機種がどうあれ会社の評判に傷が付く事は無いでしょう。