ThinkPad T460sの長所・短所
【お知らせ】後継モデルT470sに第6世代Core+Win7モデルが追加され、
筐体ほぼ同じこのT460sは販売終了となりました。【お知らせ終】
【この機種の立ち位置】
米軍規格の頑丈ボディで14型、使い易さにも配慮しながら
1.4kg前後(構成による)、薄さ18.8ミリ(非タッチ版)です。具体的には
①一覧性(フルHD以上)、視認性(広視野角IPS非光沢)に優れる画面
WQHD(縦1,440px)はデジカメ画像をクッキリ表示する反面、
現状では一部アプリで表示に工夫が必要です。
しかしこちら選べばPanasonic製、LG製どちらのパネルに当たっても
表示品質に失望する事は無いでしょう。(sRGBに迫る色域でギラ粒なし)
T460sのタッチパネル版(フルHDのみ)はインセル方式な為
見た目、非タッチと変わらない非光沢なのは良いのですが、
発色や輝度、操作性まで考慮するとタッチパネル選ぶなら
4スタイルで使えるX1 Yogaのが一般的でしょう。
②キーボードのホームポジションでマウス操作できる「トラックポイント」
殆どのアプリで横スクロールまで可能です。
トラックポイント自体はThinkPad共通ですが、
14型はホームポジションが中央に位置する最大画面サイズ
って所に意義があります。(これより大画面のThinkPadはテンキー付)
キーストローク2ミリって数字はX1 Carbonと同じですが、
T460sのが底付感がシッカリしておりキータッチは良好です。
③マルチディスプレイに有利なGeForce 930M(専用メモリ2GB)搭載可
④メモリは4GB部分こそ交換できないが、最大16GB追加できる増設スロット有
(しかもX1 Carbonと違ってDDR4の高速タイプ)
⑤体感性能で圧倒するNVMe対応SSD選択可
(ベンチ上はSATA SSDの2倍速。この機種は全てSSD搭載)
⑥10.3時間のバッテリ持ち(JEITA 2.0)
⑦冷却ファン極めて静か。動画の書き出しも高速
X1 Carbon(2016)と違いT460sは、排気口が側面だったり、
GeForce搭載なら熱源も分散できたりと排熱に余裕あります。
耐熱値(cTDP)も薄型モバイルでは異例の15⇒25Wに設定され、
長時間動画の書き出しでもピークパワーが持続します。
(膝上使用など検知した時だけ性能おさえる設定も有)
⑧開け易い筐体、部品交換マニュアルの公開など保守性も抜群
キーボード交換はX1じゃ無理ですがT460sなら容易です。そもそも
各種部品の交換手順を動画で公開する儲け度外視メーカーはレノボだけです。
⑨日本で開発、組み立ての「Made in Japan」モデル(直販のみ)
⑩周辺機器や電源に一発接続できるドッキングステーション多数
(別売。端子接続なので当然ながら、後述するWiGigより高速・安定)
薄型・軽量に特化したThinkPad X1 Carbonとの違いは主に
②、③、④、⑦、⑧となります。筐体の機能素材で見ても
X1とは底面のマグネシウム比率が多少異なる程度です。
【その他、特徴】
○Win7選択可
Win7選択した場合にはWin 10メディアを無料請求できます。
Win7のまま最長で2020年1月まで使えます。
○タッチするだけの指紋センサー搭載可
○本体にUSB 3.0×3ポート
○インテル Tri-Band Wireless選べば、ノートと無線接続のWiGigドック同梱
これはノート本体のワイヤレス充電が実現するまでの過渡期の技術です。
付属するWiGigドックの冷却ファンも、うるさいです。
現状でノート充電しながら使うのであれば、
前述したドッキングステーションのが無難でしょう。
ThinkPad本体の
落下・水濡れにまで対応する保証「アクシデント・ダメージ・プロテクション」
への加入は、本体購入後1年以内で構いません。(料金表はコチラ)
一度の修理コストが15万円までなら何度でも無料修理を受けられます。
【短所・注意点】
△T460sで選択できるFHD液晶はタッチ有無に関わらず発色が残念
(FHD必須の人に限っては、AUOパネル確定のX1 Carbonをお勧めします)
×内蔵ストレージがM.2 SSD専用なので大容量ほしいと割高
(逆に容量いらんなら、軽くて安くて無敵かも)
△バッテリはフロント・リアに別れてるが、どっちも内蔵式
×SDカードが高速転送のUHS-IIに非対応
△DVDドライブ非搭載
この世代のThinkPadはこのT460sを中心に検討すれば良いと思います。
14型には更に廉価なL460もありますが、大量導入企業への専売です。
私が学生スポーツやってた頃は、
一流選手がどんなラケット使ってるか気になりましたが
意外に使い易さ優先なんだと感心させられたものです。
このT460sやユーザさんにも、それに通じるシブさを感じます。
140グラム軽いX1 Carbonと実機を触り比べて購入する場合、
特にキータッチの違いでT460s選ぶ人が仲間内に多いのですが、
(静音性など)使って判る部分の苦情が少ないのもT460sの方です。