HP EliteBook x360 1030 G3の長所・短所
【この機種の立ち位置】
①360°回転ヒンジ採用の4スタイルPC(13.3型)
②設置面積もコンパクトで、A4判から幅1センチ弱はみ出るだけ
③画面は4K光沢、フルHD低反射から選べ、どっちも明るい
④Wacomペンにも対応
⑤最下位モデル以外はLTE内蔵
⑥ノートで閉じて最薄1.58センチながら米軍規格の頑丈設計
⑦1,000回もの充放電に耐える長寿命バッテリ
⑧Core i7、i5搭載とも冷却ファン静か
同じ変形13.3型の同社Spectreに比べて外観こそシンプルですが、
モバイルでの利便性はコチラが圧倒しています。
順に補足しますと選べる画面のフルHDは
最高輝度700カンデラと、現行ノート最明に君臨します。
4Kの最高500カンデラってのも高精細にしちゃ明るい方ですが
光沢な分、野外視認性では差が開きます。(どっちもゴリラガラス4)
更にフルHDの方は、
覗き見防止モードのSure Vieu機能まで搭載し、
バッテリ持ちもJEITA 2.0で12.7時間と優秀です。
一方の4K版はJEITA 2.0換算だと8時間弱なので
13.3型サイズじゃ高精細のメリットより
バッテリ持たないデメリットのが目立ってしまいます。
ちなみに急速充電は30分で0⇒50%、90分で0⇒90%まで可能です。
冷却ファンはデュアルですが
低負荷時は安定して静か、高負荷でもうるさくはなりません。
ラインナップは上位から
・4K+i7(vPro)+メモリ16GB+SSD 2TB(27.9万)
・FHD+i7(vPro)+メモリ16GB+SSD 1TB(23.9万)
・FHD+i7+メモリ16GB+SSD 512GB(19.9万)
・FHD+i5+メモリ8GB+SSD 256GB(16.9万)←お勧め!
・上のLTE無し版(15.4万)
となってます。(価格は投稿時点の直販税抜で+末尾800円)
LTEは最近のスマホと同じNano SIMスロットですが、
スマホ経由(テザリング)より直刺しのがアンテナしっかりな分、
当たり前に高速かつ高感度です。
なのでSSD容量さえ許せば後述する通り、
ラインナップの下から2番目一択でしょう。
【その他、特徴】
〇アルミ削り出しボディで本体1.25kg
〇最初からWin 10 Pro採用なので、Homeと違って地雷ふまない設定可
〇キーストローク1.5-1.7ミリでタッチもマトモ
バックライト付の日本語配列ですが、
同社Spectreと違ってEnterキーの配置にも違和感ありません。
(あっちはEnterが右端じゃない)
〇指紋センサー搭載
〇USBはThunderbolt 3×2(電源兼用)+フルサイズ3.1×1
【短所・注意点】
×SDスロット無し。かと言ってSSD容量で選ぶと割高
△動画編集はAvidemux等による無劣化カットが精々
動画のキーフレームは一般的に10秒位の間隔なんですが、
そこ以外でカットするにはエンコードが必要になり、
その処理に長時間かかる様ですとこの機種はi7、i5モデル共
底面の排気口付近が軽く40℃超えて来ます。
排熱が追い付かないと今時のPCは性能を抑制する訳ですが、
エンコード処理を想定したシミュレーションでは
発熱の大きいi7から順に抑制モードに入ってしまい
結果としてi5より処理に時間が掛かるっていう逆転現象すらありましたから、
この機種のi7に体感的メリットは期待できません。
この通り、ラインナップ中どれ選んでも
「多趣味な人のホームユースまでは面倒みきれん(笑)」
って機種なので、いっそLTE以外はメモリ8GB、SSD 256GBで購入して
モバイル専用機として使い倒すのが一般的じゃないでしょうか。
そもそもリアルモバイルからエンコードまでに満足いく機種さがすとなると
現状、4スタイルPCは候補に残りません。