ThinkPad X1 Yoga 2019の長所・短所
【この機種の立ち位置】
①360°ヒンジで4スタイル変形の14型。場所とらないテントが便利
(コンテンツ消費での使い勝手は15.6型ノートに劣らない)
②画面は鮮烈な発色のUHD、省電力なFHD、好バランスなWQHDの3種
(プロセッサ等の制約なく選べ、価格差も僅か)
③スピーカーは底面に低音用2W×2、キーボード面に高音用0.8W×2
(ただし自室でコンポ等を代替できる程の音量は無い)
④キータッチやその静かさも他のThinkPadに劣らない
(その代償として今季から、変形時もキー凸そのまんま)
⑤4,096段階の筆圧を検知するペン付属
(PC本体に格納したペンが80%まで自動充電されるのに僅か15秒)
⑥ノートで閉じて薄さ1.55cm。持ち歩きにも耐えるトータルな可搬性
(本体1.36kgだがハードケース不要な頑丈設計)
⑦LTE選ぶのにもカスタマイズ制約なし
(カスタマイズ画面のWWAN項目で「対応」を選択して下さい)
選べる画面は全て低反射と汚れ防止の処理がされており、
UHD以外も色再現性やコントラストは良好な部類です。(勿論すべてIPS)
個別に解説しますと、
◎UHD(4Kすなわち縦2,160px):現行ノート最強レベルの鮮烈な発色
(現実を超える色域、HDR対応コントラスト、最高輝度470カンデラ)
を誇る一方、バッテリ持ちはCore i7構成で10.3時間(JEITA 2.0)と控えめ。
ホームユースに最適!
◎WQHD(縦1,440px):一覧性(125%お勧め)とバッテリ持ち両立するも、
動画みるには迫力に欠ける輝度(最高280カンデラ)。作業用に最適!
◎FHD(縦1,080px):野外でも見易く(最高380カンデラ)、
i5なら19時間持ち(JEITA 2.0。ちなi7+輝度40%+残5%のBBenchで11時間)。
ガンガン持ち歩く人に最適!
商業サイトじゃ絶対に触れない事ですが、
確認できた範囲で3種ともパネル供給は2社体制です。しかし
発色や目の疲れ難さはそれぞれの悪い方でも上記評価となりますから、
友人にお勧めして恥をかくこた無いでしょう(笑)
ワンサイズ大きい15.6型だと殆どテンキー搭載な為
キーボードのホームポジションは画面左へ寄りますが、
この14型までは自然な角度で見れますから文字入力も捗ります。
あと付属ペンだと傾きまでは検知しませんが、
ワコムペンでの検知は可能です。
【その他、特徴】
〇材質は天板がアルミ削り出し、底面がマグネシウム
(灰色ボディだが高級感を損なわない)
〇65Wアダプタなら僅か1時間で0⇒80%まで急速充電可
(ポータブルなHDDなど多用するのにも65Wお勧め)
〇選べるカメラはいずれも、使わん時シャッターで覆える
〇指紋センサー標準搭載
〇LTEモデルはGPSも搭載
〇USB 3.1はフルサイズとThunderbolt 3が2つずつ
(後者からは外付モニタへ4K@60Hz出力可。内1つは電源兼用)
〇ドッキングステーションもThinkPadは純正多数で安心
〇拡張保証への加入は、本体購入後1年以内でおk
【短所・注意点】
×他のThinkPadと違ってトラックポイントのボタンが平面的
感触だけじゃ3ボタンを判別し難いです。しかしコレ立体的にしたままだと
ノートで閉じた時に画面と当たらない為の隙間やら
更なる天板強度も必要になります。なのでX1シリーズでは、
本体を薄く軽くするのに不利な要素は最小限に抑えて
他社から乗り換える人に魅力の解り易い機種とした訳です。
×SDスロット無し
×内蔵ストレージ(SSD)も大容量との価格差ありすぎ
我々庶民じゃ512GBまでしか選び様がありません。
底面が他社より開け易いとは言え、
今時のストレージ交換は内蔵バッテリ外したり手数が多いです。
△動画編集の負荷次第では、底面が50℃近くなる事も
今季から側面排気となったお陰で、
動画のカット編集程度までならストレス皆無です。
ダウンジャケットから抜けた羽を吸わない防塵ですから、
他社よりトラブルも少ないハズです。
しかしタワー代替まで期待して、ThinkPad指名買いするのであれば
流石にTやPシリーズのが無難です。
変形ノートじゃなくても15.6型以上なら、4K高精細に実用性が加わります。
【直販でのお勧めカスタマイズ】
X1 Yogaで外付モニタ常用したりUHD選ぶなら
「メモリー」は16GBお選び下さい。
この機種では注文後に容量変更できません。
「SSD」は256GB選ぶにしても最早NVMe避ける程の理由はありません。
「拡張コネクター」のRJ45ってのは有線LANしなきゃ不要です。
この機種じゃ繋げる人のが珍しいと思われますし、
税抜4千円もするので選択はずして敷居を下げましょう。