①発色が5点 Archive

ThinkPad T14 Gen 3の長所・短所

Posted 2022年11月5日 By Takao Matsushita

【この機種の立ち位置】

使い易さ最優先、可搬性と経済性をバランス重視で選ぶなら
この機種です。具体的には

従来15.6型(16:9)に迫る縦寸で本体1.21kg~
(14型16:10画面。3割大容量のバッテリ構成でも1.32kg~)

②Ryzen 6xxx+クアルコムWi-Fiっていう、今季の黄金構成が選べる
(ThinkPad E14 G4やThinkBook 14 G4+のAMD版はRealtekかMediaTek)

③Ryzen 7のベンチマークは勿論、ピークパワー持久力も申し分なし
(Cinebench R23マルチは10,032pt。R15ループもスコア持続)

④更にAMD版はメモリがDDR5デュアルチャネル、SSDも全てPCIe 4.0
(DDR5はLightroom処理など格段に速い)

⑤画面も6種から選べる

いずれもIPSパネルですが、
眠くなるNTSC 45%(sRGBだと65%前後。10万円以下ノートの主流)
を除いた4種ですと

特性↓画面→ 「省電力」 ePrivacy 2.2K 4K+
パネル供給元 4社 1社 2社 3社
解像度(縦px) 1,200 1,200 1,400 2,400
表面処理 非光沢 半光沢 非光沢 半光沢
タッチ対応
最高輝度 370~440cd 540cd 300cd 500cd仕様
色域 sRGB 98
~100%
sRGB 99% sRGB 100% Adobeカバー
89~97%
(sRGB 100%)
コントラスト △(角度シビア)
応答速度 ×
フリッカ
備考 長時間駆動や
軽量構成に!
覗き見防止が
不要なら地雷
屋外以外なら
バランス良好
現実より鮮やか
大バッテリ推奨

「仕様」と書かなかった欄は全て、実測値です。
供給元は購入者が選べないので、そのまま個体差になりますが
4社ある「省電力」画面でも
応答速度(激しいシーンでの残像有無)やコントラストが多少違う位です。

⑥バッテリ容量も2種えらべ、ニーズに対応

輝度150cdでのWEB閲覧を想定した当サイト計測では、以下の持ちでした。

構成↓バッテリ容量→ 39.3Wh(本体1.21kg~) 52.5Wh(本体1.32kg~)
インテル最長
i5-1240P+iGPU+「省電力」画面+メモリ8GB
9.2時間 12.3時間
インテル最短
i7-1280P+GeForce+「4K+」画面+メモリ32GB
(選択不可) 6.8時間
AMD最長
Ryzen 7+「省電力」画面+メモリ16GB
9.7時間 13時間
AMD最短
Ryzen 5+「4K+」画面+メモリ32GB
6.1時間 8.1時間

インテル版も意外と善戦してますが、メモリがDDR4だからでしょう。

キータッチも正確・静か・疲れ難いと三拍子そろってる
(ストローク1.5ミリとなり、圧倒的優位は薄れたが防滴は変わらず)

⑧ホームポジションでマウス操作できる「トラックポイント」
(ボタンが平面的になったが、触れば実用性はアップしててマウス不要)

⑨騒音も低負荷は無音(基本はファン停止)。AMD版なら普段使い静か
(回る用途でも耳障りじゃなく、設定で黙らせる事も。コイル鳴き皆無)

⑩処理性能は、天板を閉じたままでも変わらない
(側面排気も、イマドキの14型以下ノートじゃ少数派)

⑪ダウンジャケットから抜けた羽を吸わない防塵。使う場所も選ばない

⑫お勧め最小構成↓で投稿時クーポン適用16.5万円

Ryzen 5+メモリ16GB+SSD 256GB+「省電力」画面+Wi-Fiクアルコム
+指紋+39.3Whバッテリ+65Wアダプタと言った所です。

良好な作業空間を求めて、消去法で機種を選ぶ場合

・マトモなトラックポイントが中央にある(テンキー有とZシリーズ脱落)
・中負荷までの普段使い静か(X1Eの少なくともGen 4脱落)

で絞り込むと、このT14は最大画面になります。
一流選手に選ばれる、勝つ為のラケット
ThinkPad Tシリーズはそんなポジションです。

【その他、特徴】

〇米軍規格クリアの頑丈ボディながら、薄さは天板込み17.9ミリ

天板は50%がグラスファイバ、20%がカーボンのハイブリッド素材、
底面は外気温の影響を受け難い強化樹脂です(GeForce構成除く)。

グラスファイバとマグネシウムの骨格を持ちますが
今回は日系メーカーの柔軟さも採り入れており、
軽くなった反面、キーボード中央は支障ない程度にたわみます。

〇外部モニタへの60Hz出力はHDMIから4Kまで、USB-Cから5Kまで
(AMD版はUSB-Cから5K@120Hz × 2画面までサポート)

〇USBはフルサイズとType-Cが2つずつ
(後者は電源兼用。Zシリーズと違い、AMD版のThunderbolt対応なし)

〇65Wアダプタなら、僅か1時間で0⇒80%まで急速充電可

Ryzen 7+「省電力」画面の構成ですと
高負荷でも50W程しか消費しないので、
65Wアダプタ繋いでりゃバッテリ依存はありません。
(バッテリ依存は今季インテル機種の「あるある」)

〇選べる指紋センサーは電源ボタン一体式。ログインまでが1タッチ

【短所・注意点】

×スピーカーは左右が接近し過ぎてて、ステレオ感なし
(2W×2の出力自体は充分で、高音もマトモ)

×SDカードスロット無し

512GB以上のSSD注文がボッタ栗

ちなみに底面は、ネジ外すだけで開き
SSD交換は勿論、キーボード交換すら容易です。逆に
無線LANは交換の必要ない機種って事で、外せません。

△画面角度を片手じゃ変え難い
(頑丈な天板、ディスプレイも180°開け、角度安定の代償)

静音&防塵って事もあり、Ryzen 7のフルパワー続くと
他社ほどじゃないにしても底面温度たかめです(長持ち4点とした理由)。

この辺が、一回り大きいT16との違いですが、
モード設定で回避すれば膝上も安心ですし
普段使いなら、そーゆーモードでも体感は変わりません。

【直販でのお勧めカスタマイズ】

割引が大きい上位パッケージからダウングレードして行った方が
安いので、お求めの選択肢あれば、利用しない手はありません。

お勧め最小構成は前述しましたが、あと検討するにしても

・Ryzen 5(6コア/12スレッド)⇒Ryzen 7(8/16)で+2.2万円

「省電力」画面⇒2.2Kは差額なし(屋外で使わんなら無難な選択)

「省電力」画面⇒「4K+」(WQUXGAの表記)で+3.8万円
(無駄に高精細でバッテリ不利だが、他社モバイルじゃ得難い鮮烈な発色)

・バッテリ容量39.3Wh⇒52.5Whで+2千円
(本体重量は+100グラムちょっと。4K+にお勧め)

辺りでしょう。

メモリはAMD版だと、本体購入後の変更不可なので
16GB以上を選択して下さい。

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