(ペンは別売です)
【この機種の立ち位置】
①庶民的な価格帯まで降りて来た2画面ノート(14+12.6型)
②2画面いずれも低反射タッチパネル(勿論IPSでペンにも対応)
③2画面がっちりサポートする大容量バッテリ(JEITA 2.0で約14時間)
④アイドル時ファン止まるし、コンテンツ消費や文書作成なら静か
(コイル鳴きも無し)
(発色は勿論、保護フィルム無しの評価です)
2つの画面幅や細やかさが揃ってて
表示領域の拡張として使えるのは勿論、
サブ画面をメニュー表示やテンキーに使えたりと仕掛けも多数です。
今後このスタイルの2画面ノートが増えてく事は確実でしょう。
この機種のラインナップは上位から
・Core i7+メモリ16GB+SSD 1TB(20万)
・Core i5+メモリ8GB +SSD 512GB+Optane(16.6万)
となってます。(価格は投稿時の税別)
搭載されるCore iはいずれも4コアですが、
この機種は購入後じゃメモリ容量を変更できませんので
写真編集ご予定ならメモリ16GBモデルも無駄にはなりません。
底面ネジ小さいですが、それ外せばSSD(M.2)交換は可能です。
【その他、特徴】
〇メイン画面の色再現性(sRGBほぼ100%)、応答速度は優秀
低反射ですが野外では輝度が映り込みに負けてます(最高290カンデラ)。
輝度30%以下だと多少チラつくので暗がりも苦手です。(ChiMei社製パネル)
〇Harman Kardonスピーカーで音質は悪くない(1W×2なので音量は足らん)
〇専ら2画面対策だが、GeForce MX250搭載
(ココに専用2GBあるので、上記8GBモデルも地雷とは言えない)
〇キーボードは日本語配列でストローク1.4ミリ。タッチそのものは悪くない
〇天板、底面とも剛性は充分で一応、米軍規格の頑丈テストもクリア
〇挿入したmicroSDの出っ張りは僅か
【短所・注意点】
「ノート買い換え検討してんだけど、画面は1つより2つのが便利そう」
ってノリで買っちゃうと確実に後悔する機種です。
キータッチしてるとメイン画面が無駄に遠く、
お飾りのタッチパッドが右に陣取ってるせいで
キーピッチも窮屈だからです(矢印キー周りも配列が特殊)。
これらは形状的に仕方ない弱点ですが、
従来ノートの評価基準でココからの挽回は困難を極めます。
その他、気になる箇所を列挙しますと・・
×画面はメイン・サブとも低反射ゆえの粒状感。白表示ザラつく
△ポジション的に正面から見ないサブ画面は、黒潰れして見える
実際の輝度はサブのがありますから(最高300カンデラ)、
メインより明るい設定で使いましょう。
×サブの発色の薄さ(sRGB 60%)は隠せない。動画や写真みるのには不向き
△サブ見易くする為の付属スタンド使うと、キータッチしてる手首が疲れる
(メイン画面は150°まで開くので、見易さ問題なし)
×公共交通で持ち歩くには重すぎ、大きすぎ
14型でバッテリ持ち同レベルなExpertBook B9(2セル版)に比べて、
本体奥行で2cm増、厚さで5ミリ増、重量に至っては2倍近いです。
(このUX481は1.66kg、厚さ20.4ミリ)
上述スタンドはキータッチのパーム段差も緩和するので
底面へ貼り付けたままになりがちですが、
その状態だと計1.73kgです。
×ベンチ1回なら乗り切るが、熱こもりぎみで長時間エンコに不向き
i7構成だと底面奥が48℃になる事もあります。
冷却ファン2基搭載と言ってもそれぞれの口径がカナリ小さく、
風量は回転数で稼ぐ為、高負荷時の騒音もそれなりです。
天板ひらいた根本に排気口ありますから、
閉じたままじゃ性能も発揮できません。
×今時、Thunderbolt 3無し
(USB 3.1 Gen2がフルサイズとType-Cで1つずつ。その他にUSB 3.0がフルサイズで1つ)
△充電はUSB-C経由じゃ出来ないし、大容量ゆえ2時間以上掛かる
×指紋センサー無し
×Webカメラにカバー無し
△天板は綺麗すぎて指紋が目立つ
14型以下PCに機能の取捨選択は欠かせませんから、
このジャンルとして進化すれば「お飾り」捨ててキーピッチ改善も有り得ます。
逆に、メカニカルな凝縮感に男のロマン感じるなら
というか、それこそがノートPC愛好家の原点なので(笑)
この機種が所有欲を掻き立てないハズ無いじゃない!