(我が国向けキーボードは日本語配列です)
【この機種の立ち位置】
①実用に足る14型では究極の軽量コンパクト(薄さ14.9ミリ)
②内蔵バッテリ2セル版は本体870グラム(15.1~16時間持ち)
③4セル大容量(66Wh)版は29.8~31.6時間持ち
(本体995グラム。持ちはいずれもJEITA 2.0で長い方がi5構成)
④天板は片手で開けられ使い出しスマート
(ThinkPadも今や、軽量モデルの多くは片手じゃ開かん)
⑤画面も発色・視認性・目の疲れ難さと3拍子そろってる
⑥テンキーにもなるタッチパッド(ポインタ操作も悪くない)
⑦調べもの程度の低負荷(かつ静音設定)なら冷却ファン回らない
(回る負荷でも、うるさい方ではない)
(他機種との比較なら4セルの軽さ、2セルのバッテリも評価5に近いです)
筐体サイズは幅でこそA4判から2cm出ますが、奥行は7ミリ小さく、
同じく14型コンパクト謳うThinkPad X1Cより1cmも縮めてます。
筐体に使われてるマグネシウムリチウム合金は
10年前から軽量LAVIEに採用されながらもコスト面で二の足を踏む素材でしたが、
ExpertBook B9はその高コスト素材から削り出された意欲作です。
画面は非光沢IPSながら黒表現に優れ、コントラスト抜群です。
色再現性(sRGB 99%)と相まってジックリ映画みるのには最適です。
輝度さげてもチラつきませんから暗い所でも目が疲れません。
弱点あえて挙げるなら、
野外での輝度(最高290cd)と下品な動画(笑)での残像くらいです。
(AUO製パネル)
開いた天板が後ろ脚を兼ねる形状ですが、
ディスプレイは180°まで開くので意外と姿勢も選びません。
ExpertBook B9のラインナップは全て4コアCPU搭載で上位から、
・Core i7+メモリ16GB+SSD 1TB__+MSオフィス(20万)
・Core i5+メモリ16GB+SSD 512GB+MSオフィス(17.7万)
・Core i5+メモリ8GB +SSD 512GB+MSじゃない奴(12.7万)←普通コレ一択!
となっており、内蔵バッテリはそれぞれで2セル/4セルを選べます。
上記価格は全てWin 10 Home版の税別ですが、
初めからWin 10 Proの「法人向け」(個人購入可)だとMSオフィス省ける分、
メモリ16GBモデルの最小価格は上記より安いです。
この機種は注文後にメモリ容量を変更できないので、
外付モニタでの写真編集ご予定なら16GBモデルも無駄になりません。
SSD(M.2)の方は海外版じゃ2つ内蔵まで選べ、
底面はずしての増設や交換も比較的簡単に済む構造です。
(保証適用の修理に出す場合は購入時構成に戻す必要あり)
まとめると一般的には、8GBの最下位モデルで支障ないでしょう。
【その他、特徴】
〇外装ザラメで滑り難く、軽さ以上に楽々持てる
(指紋が目立ち難く、キズにも強そう)
〇キータッチはクリック感あって、配列以外は苦にならなそう
〇指紋センサー搭載
〇USBはフルサイズ3.1(Gen2)×1+Thunderbolt 3×2(いずれか電源兼用)
〇Webカメラにスライド式カバー有
〇電源アダプタはコンパクトながら65W。USB給電のブルーレイも安心
(ただし持ち歩くにはケーブル太すぎ)
〇ASUSあんしん保証プレミアムなら落下・水濡れ対応で補償上限・免責なし
(3年モノ加入料は14,800円。適用修理は各年1回まで)
【短所・注意点】
×i7だとピークパワー発揮は一瞬。ベンチマークも低く、エンコに不向き
(i7で高負荷だと底面奥40℃ちょっと。排気口はディスプレイ付け根)
×SDスロット無し
△右端なので誤爆しないがEnterやBackspaceキー細め
(キーボード右上角がDelじゃなく電源ボタンなのは要注意)
△Harman Kardonスピーカーだが、1W×2しかない出力を音質に振ってて音量不足
△落下テストがたった10センチだったり、LTEモデル無かったり
持った感じ剛性は充分ですしキーボードも防滴で
米軍規格テストも一応クリアしてますが、
ASUSがコレ程までに尖ったノート連発できるのは
ブランド乗り継ぐユーザへの責任感が未だ足かせになってないからです。
しかしモバイルには自己表現のツールって側面もありますから、
しがらみ感じさせない斬新さの演出にはハマり役な機種と言えそうです。