【この機種の立ち位置】
◎13型Think唯一のフルサイズキーボード。それギリギリなコンパクト筐体
13.3型ですがA4判に収まり、奥行は1cmも余裕です。
薄さも天板込み1.4cm無く、イヤホン端子がやっとです。
Think最軽量のX1 Nanoとはコンセプトが異なり、
13.0型のNanoより筐体は寧ろ小さく、
NanoやXPS 13 Plusより薄いです。
◎解り易い高級感。剛性も文句なく、米軍規格なんか余裕でクリア!
筐体の大部分がアルミ製で、パームやタッチパッドは艶消しガラスです。
樹脂は底面カバーと画面枠にあるだけですし
ボディ4角が丸いのも、Thinkらしからぬデザインです。
◎CPUのベンチマークも、モバイルではトップクラス
Ryzen 5(6コア/12スレ)またはRyzen 7(8/16)搭載です。
Ryzen 5の計測でもX1 Carbonのi5-1250P構成を26%上回り、
XPS 13 Plusのi7-1260P構成、超高パフォーマンス設定に迫るスコアです。
コレがRyzen 7構成の計測になると、更に2割増しと圧巻です。
グラフィック性能はRyzen 5ですと、Ryzen 7より3割低いですが
高速メモリの恩恵で、ゲーム以外ならインテル競合には劣りません。
◎バッテリ持ちはRyzen 5構成でWEB閲覧して、輝度150cdなら14.4時間
輝度最大でも10.4時間です。容量51.5Whは特に大きい訳でもありませんが、
最大輝度アイドル時の消費電力がクラス最省ってのが効いてます。
◎騒音は設定によらず、低負荷なら無音。ファン回る用途も概ね静か
(ファン2基だが直径は最小クラス)
◎Ryzen搭載の盲点を克服。Thunderbolt対応まで謳う最初の機種
(Wi-FiもQualcomm製。Thunderbolt 4×2で充電兼用)
◎最小構成でもメモリ16GB+SSD 512GBと充分。本体22万~はお買い得
(US価格に円安分を上乗せしてない目玉機種。投稿時クーポン適用価格)
画面は以下の3種
①WUXGA(1,920×1,200px)、非光沢IPS、タッチ無し(3社供給)
②タッチ有で低反射光沢な以外は①と同じ仕様(3社供給)
③2.8K(2,880×1,800px)、光沢、OLED、タッチ有、DCI-P3 100%(2社供給)
から選べ、私が拝見した①は
色域がsRGB 97%、最高輝度が380cdで
コントラストと応答速度は標準的でした。
ギラ粒やチラつき無く目も疲れ難そうです。
①②はパネルメーカーがそれぞれ3社あり、個体差は否めませんが
コントラストと応答速度が多少違う程度でしょう。
投稿時点でのラインナップは
・アルミ天板、側面ともグレー+画面① or ③+Ryzen 7 or 5
・人工皮革「クラリーノ」天板が黒で側面がブロンズ+画面②+Ryzen 5
となってます。
【その他、特徴】
〇本体重量はタッチ無しで1.19kg、有で1.26kg
〇キーボードはストローク1.35mmと浅いものの、タッチは現行13″じゃマトモ
(触れば判る高コスト品。キートップも凹んでて指にフィット)
〇スピーカーは机に置くのがベストな底面配置。2W×2で音質も悪くない
(X1シリーズやXPS 13 Plusには敵わない)
〇高解像度なのにF値2.0の明るいカメラ
〇僅か1時間で0⇒80%まで急速充電可
〇キーボード内に指紋センサー搭載
【短所・注意点】
△トラックポイントに物理ボタン無し⇒ユーザ刷新でイメチェン捗るw
中央の突起で左右のボタン領域が判る様にはなってますが、
「9年前の黒歴史」と異なるのは、感度や反響が調整できる事と
極薄ボディによる必然(諦めとも言う)でしょうか。
△この薄さなら当たり前だがUSBフルサイズ、HDMI無し
(SDカードスロットも)
△長時間エンコだと、キーボード中央や底面奥は45℃になる事も
(パームは体温以下。側面排気じゃない今時のモバイルなら寧ろ多数派)
△ThinkPadでは珍しく、ディスプレイが135°までしか開かない
(100°までは片手で開くので、個人的にはその恩恵のがデカい)
△バッテリ持ちはOLED構成だと半減
△通常は問題ないがPCIe 4.0のSSDにしては、大容量ファイルのコピー遅め
(これまた個体差かも。ちなみに、SSD交換で底面を開けるにはヘラが必要)
【直販でのお勧めカスタマイズ】
一般的にはRyzen 5で充分ですし、Ryzen 7 6860Zだと2.2万円増ですが
6860Zはこの機種専用プロセッサなので「限定モデル」って響きに弱い方は
検討に値します。
メモリ容量も本体購入後の変更不可なので、
グラフィック目当てでRyzen 7選ぶのであれば
2.6万増の32GBも無駄にはならんでしょう。
SSDは512GB⇒1TBに5.7万増なので、我々庶民に選択の余地はありません。