【この機種の立ち位置】
①14型で360°回転ヒンジ採用の4スタイルPC
②ノートとして閉じて薄さ僅か1.49センチの極薄ボディ
③画面は情報収集、写真編集、手書きに適した横縦比16:10
④液晶は制約なしに4種から選べ、表示品質もハイレベル(後述)
⑤付属ペンを本体に格納⇒ペン自動充電
⑥4スピーカー搭載の、モバイルらしからぬ高音質
(底面に2W×2、キーボード横に0.8W×2)
⑦SSDは256GB~2TBまで選べ、512GB以上は高速規格PCIe 4.0
⑧アルミ筐体で天板、底面とも剛性充分。米軍規格も余裕でクリア
⑨4Gや5Gも最小構成から選べる
ThinkPadには更に高価なTitanium Yogaもありますが、
あっちは実験的すぎて品質にバラつきあったり
モニタ角度によっては安定しなかったりと散々で、
スピーカーも2つです。
X1 Yogaもタッチパッド回りダイヤモンドカットする等
従来ThinkPadにない高級感はあります。
選べる画面はまず、
・高精細の3,840×2,400px(以下4K+と記述)
・標準的な1,920×1,200px(以下FHD+)
に大別されます。
詳しく解説しますと・・
変形なしノートなら15型未満に4Kとか無駄ですが(笑)、
お手元で見易い変形かつ14型あれば
写真みたり絵を描いたりで4K+のクッキリは無駄になりません。
その他4K+は高コントラストのHDRにも対応します(最高輝度500nit)。
一方のFHD+は覗き見防止のPrivacy Guard有(光沢なし)と
Privacy Guard無し(400nit)があり、後者は光沢の有無えらべて
計4種となる訳です。
Privacy Guardは他社と違ってチラつかないのが特徴で、
元が500nitですからONでも充分な明るさです。
4種いずれも広視野角IPSですが、
このPrivacy GuardはOFFでも視野角せまいので、そこは要注意。
結論として一般的には
・画質重視⇒4K+
・作業効率重視⇒FHD+非Privacy Guardの「光沢なし」
の2択でしょう。
ちなみにPrivacy Guard以外の3種はブルーライト軽減も謳います。
【その他、特徴】
〇電源接続時、i7構成のCinebench R23は4コアとしてカナリ優秀
Titanium Yoga 1160G7構成の2倍近いスコアです。
シングル性能ならRyzen 7をも上回りますから、
高性能を体感するのに畏まった用途は不要です。
〇GPUは負荷つづいたりバッテリ駆動でも性能低下なし
i7構成ベンチスコアはTitanium Yoga 1160G7より2割以上高いです。
ただしゲーム性能は、BIOS更新での改善が待たれます。
〇バッテリ実駆動は非PrivacyなFHD+構成でWEB閲覧12時間
輝度67%(150cd)設定時です。輝度最大ですと9時間、
輝度67%のままローカル保存の動画再生ですと15時間です。
(バッテリ容量57Wh)
〇65Wアダプタ(非スリム)使えば僅か1時間で0⇒80%まで急速充電可
(ポータブルなHDD繋ぐのにも65Wお勧め)
〇キーボード配列も日/英えらべる
〇電源ボタンに指紋センサー搭載。ログインまでが1タッチ
(カメラはプライバシーシャッター付で顔認証も選べる)
〇USBも充分で、フルサイズとThunderbolt 4が2つずつ
(後者は本体への充電兼用)
〇底面はネジ数本のみで開き、SSD交換が比較的容易
【短所・注意点】
△幾ら頑丈でも本体1.4kgは、持ち歩くにゃビミョー
×SDカードスロット無し
△バッテリ駆動時は電力制限によりi7構成マルチコア性能25%低下
△冷却ファン2基だが小粒。TやPシリーズみたいデスク代替までは無理
アイドル時ファン止まってますが、ちょっとした負荷で動き出し
パフォーマンス最大設定ではもう一段階、大きな騒音もあります。
逆に言えば設定で抑えられるのと、
音質が高周波じゃないので気になり難いのが救いです。
(コイル鳴きも無し)
そもそも極薄2in1にピークパワー持久力を求めるのは酷ですが、
アルミ筐体で放熱が良すぎる事もあり、
i7で高負荷用途を「意識的に」行えば
排気口あるキーボード奥側は表裏45℃辺りまで許容する設計です。
×キータッチは代々退化が否めない
ストローク1.5ミリは維持しましたが、
今期はキートップ形状が犠牲になりました。
X1シリーズはボディ薄型化の先兵部隊でして(2in1なので正義)
キータッチ重視なら1年でも早く買うに限りますが(笑)、とりあえず
コストは掛けてますからYoga G6なら未だ他社には負けません。
(Titanium Yogaのストロークじゃ既に他社にも微妙)
△Think他シリーズと違って、トラックポイントもボタンが平面的
(スクロールに使う真ん中ボタンが手触りで判別し難い)
△格納ペンは本格的に使うには太さ、サイズとも足りない
△本体注文後のメモリ変更不可
(4K+選択、手書き重視、外付モニタ常用にはメモリ16GB以上お勧め)
キータッチは従来モデル程じゃないものの、今期の収穫である
ペン追従性や縦の広さは一度体験すると戻れませんから、
G6は前後何年かのX1 Yoga代表するモデルになるでしょう。
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