HP Spectre x360 13(2020)の長所・短所
(気が散るので↑動画は2回で止めます)
【この機種の立ち位置】
①モノとしての高級品が欲しいなら、最初に検討すべき機種
(繋ぎ目ないアルミ筐体+ゴリラガラス画面)
②変形13.3型ながら、鞄を選ばないコンパクト筐体
(A4判からは幅が1センチ出る程度。テント置きは更に省スペース)
③ゴム脚を除けば薄さも僅か1.6センチ
④使い出しからアプリ立ち上げまでが速く、使用感もスタイリッシュ
(一応Irisグラフィック搭載で、512GB以上モデルにはOptaneも)
⑤筆圧を検知するペン付属
(1,024段階だし傾きも検知しないが一応、Microsoft Pen規格。単6同梱)
投稿時点に確認できた範囲ですが、選べる画面・特性は以下の通りです。
(★5点を一般的な満点とする)
特性↓画面→ | 4K(有機EL) | フルHD(AUO製IPS) |
---|---|---|
色域 | ★★★★★★(Adobe 98%) | ★★★★★(sRGB 99%) |
最高輝度 | ★★★★(380cd) | ★★★★★(420cd) |
コントラスト | ★★★★★★ | ★★★★ |
応答速度 | ★★★★★★ | ★★(激しいシーンで残像) |
低反射処理 | ★★(白画面も雑味アリ) | ★★★(白背景なら視認性良好) |
チラつき難さ | ★★(校正作業は辛い) | ★★★★★(目が疲れない) |
バッテリ持ち | ★★★(実駆動6,7時間) | ★★★★★(実駆動12時間前後) |
鮮烈な発色の4Kモデルは色域モードを
写真向け(AdobeRGB)⇔動画向け(sRGB)
と切り替え可能です。
ただし有機ELゆえ、
タスクバー等マンネリ表示には焼き付きも懸念されます。
初期設定で黒画面を採用する等ある程度は対策もされてますが、
4Kモデル長持ちさせたきゃ用途を動画再生に絞るとか、
それ以外は外付モニタで行う等の自衛策は必要でしょう。
ちなみにPC初の有機ELだった3年前のThinkPad X1 Yogaの場合、
「焼き付きは故障じゃないので保証期間内でも補償しない」
ってメーカー対応でした。
しかし画質を求めて高額PC買ってる人達なら
焼き付き=PC本体の寿命
と考えるのが寧ろ普通です。
Spectre x360 13のラインナップは上位から
パフォーマンスプラス:4K←下品な動画(笑)には残像でないコレ一択!
(18.5万。カラバリは黒・紺)
– – – これ以降すべてFHD – – –
WWANモデル:GPSも有(バーゲン価格の15.3万。黒のみ)←お買い得!
「パフォーマンス」モデル:上のLTE無し版(16.6万。黒・紺)
– – – ココまで全てSSD 1TB+Win 10 Pro – – –
「スタンダード」モデル:SSD 512GB(15.2万。黒・紺)
– – ココまでCore i7+メモリ16GB。コレ以降はCore i5+8GB – –
ベーシックプラス:SSD 512GB(13.7万。黒・紺)←外付モニタしないなら充分
– – – ココまでOptane有。Iris含めて瞬発力は一級品 – – –
「ベーシック」モデル:SSD 256GB(13.2万。黒・紺)
となっており、それぞれOffice、税別です。
挿入したmicroSDの出っ張りは僅かなので
データ容量を補えます。
【その他、特徴】
〇2W×2の高出力スピーカー。設定やアプリによる伸びしろアリ
〇キーボードは主要ピッチ縦横19ミリだし、タッチも違和感なし
(ストローク1.3ミリだがボディ剛性が効いてる。ただし配列は後述)
〇冷却ファン等の騒音は、情報収集+文書作成だけなら安定して静か
〇認証は顔と指紋の2通り
〇側面スイッチでカメラ回路のON/OFF可
〇USBはフルサイズ3.1×1+Thunderbolt 3×2(いずれか電源兼用)
Thunderboltの1つは後ろ斜めにあって外付け機器の邪魔になり難い配置です。
口の大きいフルサイズUSBにはデザイン損なわない下唇まで装備です。
〇ACアダプタも、コンセントに直付け出来て場所とらない
〇マカフィー1年分付属
【短所・注意点】
△質感重視なので本体軽さは1.2kg台と凡庸
×テンキー無い13.3型なのに同社ビジネス向けと違い、Enterが右端じゃない
右に1列、余分なのは短縮ボタン類ですが、
実際に誤爆するとしたらEnterよりも指の移動距離が大きいBackspaceでしょう。
(我が国向けは日本語配列)
×HDMI端子なし(Thunderbolt 3経由なら4K出力も可能)
△天板で謳ってる面加圧500kgfは、ヒールで踏める程じゃなく過信は禁物
△ACアダプタはコード周りナイロン製でムードあるが、拭き掃除し難い
△変形13.3型は他社もそうだが、高負荷処理を伴う動画編集には不向き
この機種は高負荷でもボディ表面が熱くなり難く
Core i7構成でも底面奥40℃超えが精々です。
しかし2基の冷却ファンもってしてもこの口径、この厚みじゃ
風量は知れてますからピークパワー持続せず、ベンチマーク控えめです
(前世代のi5+UHD 620並み)。
HPノートはこの機種に限らず外観重視ですが、
Spectreなら見えない所へもコスト割いてますから
変形13.3型を弁えて使えば2年で動かなくなるってこた無いでしょう。