ThinkPad T590の長所・短所
【この機種の立ち位置】
①15.6型、米軍規格の頑丈設計ながら本体1.75kg
②普通に4コアのCore i 搭載する普及版
(6コア搭載のX1EやP1の様な凝った冷却機構なし)
③全て排他だが4K、タッチパネル、LTEも選べる
④いずれも視認性に優れる非光沢IPS画面
(タッチパネルもガラス無し)
⑤24時間稼働すら可能な耐熱・防塵設計
選べる画面は
・UHD(4K、タッチ無し)
・FHD タッチ無し
・FHD タッチ
の3種です。
この内4Kは、AdobeRGB 100%、Dolby版HDR対応(高コントラスト)、
最高輝度500カンデラ謳う鮮烈な発色です。
拝見したAUO製パネルは、
実際の色域がsRGB 100%、AdobeRGB 88%止まりながら
ギラ粒なく輝度さげてチラつかない目の疲れ難さで好感もてました。
粗を探せば下品な動画(笑)だと残像が出易いかな?って程度です。
部品メーカーへの発言力を確保する為に
T590の4KにはBOE製パネルも予定されてますが、
色域,コントラスト,最高輝度など公開スペックでAUO上回るまでは
混在させないとの事です。
対するFHDには表示品質を保証する程の項目が無く、
同じ15.6型でもP52、X1E / P1など高額機種と被るパネルもありません。
パネルメーカーで言うとタッチ無しがAUO,LG,INXの3社混在、
タッチがAUO,BOEの2社混在なので多少個体差もあるハズです。
美文字やサムネ画像クッキリの4K効果は15.6型なら体感できますし
T590にはモチベーション持続まで狙える4Kが断然お勧め!って事ですが、
この画面サイズでモバイル性を両立する機種は珍しいので
老眼の人ならFHD(タッチ無し)+LTEの組み合わせも反対はしません。
TシリーズなどThinkPad上位機種は、
成人男性が誤って靴で踏んでも壊れない天板やら
キーボード排水など揃ってて持ち運びにハードケース不要ですし、
トラックポイントに慣れればマウスも不要になりますから
可搬性はスペック以上が見込めます。
【その他、特徴】
〇天板ふくめて2センチ弱の薄型ボディ
(天板や底面は50%グラスファイバーの樹脂製)
〇スピーカーは2W×2と高出力で、アプリ次第じゃ「化ける」
(エンハンサーは無料版にろくなの無いので注意)
〇専用メモリ2GBだがGeForce MX250搭載も選べる
(4Kディスプレイなら無駄にはならん)
〇65Wアダプタなら1時間で0⇒80%まで急速充電可
(ポータブルなHDDやDVD多用するのにも65Wお勧め)
〇選べるカメラはいずれも、使わん時にシャッターで覆える
〇指紋センサー搭載可
〇外付モニタへは、Thunderbolt 3経由で4K@60Hz出力可
〇USB 3.1はフルサイズとType-Cが2つずつ
(Type-Cの内1つがThunderbolt 3でもう一方は電源兼用)
〇メーカー保証の延長は、本体購入後1年以内でおk
【短所・注意点】
△同じ15.6型のX1EやP1と違ってテンキー搭載
T590はキーボードのホームポジションが左寄りなので
文書作成メインだと窮屈さは否めません。
しかし15.6型ならテンキー搭載は寧ろ主流ですから
この辺を気にする人はテンキー無い14型(例えば兄弟機のT490)や、
配置に余裕ある17.3型(ただしThinkPad同世代はP72しかなく高価)
も合わせてご検討ください。
×前モデルT580と違ってHDD載せられん
△DVDドライブ非搭載
△薄型ノートとして見りゃ当たり前だがバッテリ交換が分解作業
【お勧めカスタマイズ】
「ハード・ディスク・ドライブ」の項目はSSDしか選べません。
256GB以上なら体感速度に大差ないものの、
ThinkPad Tシリーズなら5年以上使える事を期待しちゃいますから
SSDも長持ちさせる為に常に1/3以上の空き領域が望ましく、
容量はデカいに越した事ありません。
キーボードは英語配列も選べますが、
この機種に限らずEnterキー横長なので
日本語変換での操作性はシビアです。