ThinkPad X1 Carbon 2017年版の長所・短所
【この機種の立ち位置】
◎14型ながら設置面積がA4判に肉薄する新世代の「リアルモバイル」
1.14kg~、天板とじた薄さ15.95ミリながら、
マグネシウム骨格+カーボン天板で米軍規格の頑丈さも実現しています。
実際、大画面+狭額縁+軽量+薄型と相反要素が満載なのに
不安なたわみが何処にも無いってのは今の所、このX1Cだけです。今回も
大和研究所で開発⇒米沢で生産の「Made in Japan」モデルとなってます。
◎画面はいずれも、用途えらばない非光沢IPS
この機種はカスタマイズでどれ選んでも標準以上の表示品質
(ギラ粒なく発色もsRGB比85%以上) なのですが、中でもFHD液晶は
輝度さげてもチラつかず、目が疲れ難いのでお勧めです。
FHDなら表示サイズ100%で無理なく使えてアプリも選びません。
実はX1C 2017のフルHDパネルは2社供給なのですが、
表示品質に目立ったバラツキもありません。
対するWQHDは1社製で、色域こそFHD勢より広いものの、
コントラスト控えめなので
1080pまでの動画鑑賞にはアドバンテージありません。
◎長文打つのが楽しくなるキータッチ
(最近3年間のX1Cで、この2017年版が最もキーボードたわまない)
◎ホームポジションでマウス操作できる「トラックポイント」
マウス持ち歩かない分、
可搬性や省スペース性は700グラム台ノートにも負けてません。
14型はホームポジションが中央に来る最大ThinkPadなので、
持ち歩かない人がこの機種を選択するのも間違いじゃありません。
(14型より大きいThinkPadはテンキー付)
◎LTE対応も選べる
◎MobileMarkで15.5時間のバッテリ持ち
(65Wアダプタ選べば僅か1時間で0⇒8割まで急速充電)
◎第6世代Core+Win7の組み合わせも選べる(売り切れ御免)
【その他、特徴】
〇Thunderbolt 3×2(充電兼用)+USB 3.0×2と拡張性も文句なし
(SDスロットはmicro)
X1Cは今季からブラックとシルバーのカラバリ2色となりましたが、
ブラックは16年版より黒が濃く
手触りもシルバーと違って往年のピーチスキンに近く高級感ハンパ無いです。
【短所・注意点】
△DVDドライブ非搭載
(13.3″相当の筐体サイズ考えれば珍しくもないが)
△真夜中に空調ない部屋で校正作業すると冷却ファン気になるかも
(X1C以上の静音性もとめるならT460sや、性能も良いP70行くべき)
△別売のWiGigドックのファン騒音は普通にうるさい
【直販でのお勧めカスタマイズ】
注文後はメモリ容量を変更できず
メモリ16GB搭載はCore i7との組み合わせで割高ですが、
外付モニタ常用しない普通の使い方なら
この機種には8GBあれば充分でしょう。
応答性もCore i5で充分ですし、
そもそも動画の書き出し頻繁にするなら別PCを用意すべきです。
ThinkPadは埃を吸い難い代わりに薄型モデルだと排熱はギリギリだからです。
現にこのX1C 2017も、Core i7で高負荷連続だと
キーボードや底面が40℃台後半になる事があります。