ThinkPad X1 Nanoの長所・短所
【この機種の立ち位置】
①A4判にスッポリ収まって907グラム~な13型
(最も重い構成のタッチパネル+4Gで本体1kg)
②コンパクトでも画面縦サイズは従来14型と同じ(になる横縦比16:10)
③広視野角IPSでタッチ無しが非光沢、有が低反射ガラスと視認性充分
(拝見した前者はギラ粒なく、輝度さげてチラつかず、目が疲れなそう)
④しかも色再現に優れ、いずれもsRGB 100%+最高輝度450cd仕様
(拝見した個体も仕様どおりで、色調整すら不要に感じた)
⑤スピーカー音質も他社と比べちゃ失礼なウーファ2W×2+ツイータ1W×2
(X1 Carbonに次ぐ高音質で、音量も充分)
⑥4Gや5Gの搭載も最小構成から可能(4Gで+32グラム、2万円弱)
⑦天板を閉じた本体薄さはタッチ無しで前13.87mm、奥16.7mm
(タッチ有は14.27-17.2mm)
⑧軽量+薄型でもThinkPadのシッカリ感そのまんま
(米軍規格なんか余裕でクリア!)
表示画素は2,160×1,350pxですが、実際に使うとなると
125%設定の1,728×1,080px相当になるでしょう。
この設定なら文字サイズや縦の一覧性は14型フルHDと変わらず
文字が滑らかな分、視認性では上行きます。
ボディ素材は天板がカーボン(カーボン柄はタッチパネルのみ)、
底面がマグネシウムです。
180°開いた天板角もって本体を支えられるなど剛性に隙が無く、
開いたディスプレイの安定感も角度を問いません。
強いて挙げればキーボード中央は強く押せばたわみますが、
キータッチに影響する程ではありません。
直販ラインナップは・・
・プレミアムモデル:Core i7+メモリ16GBで22万~
となっており(投稿時クーポン適用の参考価格)、それぞれで
・SSD 256GB~1TB
・タッチパネル有無(差額2万弱)
・Wi-Fiのみ / 4Gまで(2万弱)/ 5Gまで(5.5万)
・日/英キーボード(英は+千円)
選べます。
【その他、特徴】
〇輝度150cdでのバッテリ持ちはWEB閲覧10時間、動画再生15時間って所
(前者は輝度最大だと8.5時間。バッテリ容量48Wh。i7構成での計測)
〇僅か1時間で0⇒80%まで急速充電可
〇i7全コア・フルパワーを1分も持続可能。普段使いの応答性は寧ろ優秀
(しかもこの機種は、バッテリ駆動でもCPU+GPU性能を維持できる)
Core i7、i5とも低発熱版(TDP上限15W)ですが、
これは通常版(28W)と同じ製造ラインの選りすぐりNanoで
当機の電力設計なら瞬発力も劣りません。
〇普段使い静かでコイル鳴きすらも無し
(ファン騒音ある時も気にはなり難い音質)
〇カメラはプライバシー・シャッター付
〇認証は顔と指紋の2通り
〇底面はネジだけで素直に開き、SSD交換もマニュアル通りに捗る
【短所・注意点】
×キーボードはピッチ18.5mmは良しとして、ストローク1.35mmが浅すぎる
「最高の操作性を持ち歩く」ThinkPadコンセプトに沿ってるとは言い難く
キータッチはぶっちゃけ、EやLなど廉価シリーズにも敵いません。
長文うつ人が許容できるのはX1 Carbon 2020(ストローク1.5mm)が精々で、
Nanoは併用に耐え難いレベルです。(防滴は維持)
しかしNanoもタイプ感ハッキリかつ静かなので、
他社の下位ノートみたいローコスト品と違って
慣れでカバー出来る余地は残ってます。
(上で評価3点としたのは厳しめです)
△近年のX1シリーズ共通だが、トラックポイントのボタンが平面的
なので手触りでは真ん中ボタンの判別し難いです。
この点からもThinkPad従来ユーザはT14sやX13へ、
他社の上客は見栄え良いX1シリーズへという流れです。
×本体端子がThunderbolt 4×2(電源兼用)とイヤホンのみ
USBフルサイズもSDスロットも無く、
外部モニタはThunderbolt経由のみです。
まぁThunderbolt一本で電源から周辺機器まで接続できる時代に
それ以外の端子を捨てられない様じゃあ、
エクスクルーシブなモバイルはNanoれん罠。
△高負荷用途や24時間稼働にTシリーズ程の適性は、当然なし
X1 Nanoも側面排気だし熱伝導パイプ巨大だし防塵だしで
手は抜いてませんが、そもそもの優先順位が
瞬発力+薄型ボディ > 静音性 >>> 排熱
な為、i7高負荷は底面45℃超えも有り得ます。
しかし全体的にコストは掛けてますから、性能が陳腐化し難い
モバイル専用なら十年選手を狙えます。