ThinkPad P52の長所・短所

【この機種の立ち位置】

①15.6型のフルパワー・ワークステーション

②選べる4K画面は、自然界に存在しない色まで表現できる鮮烈な発色

③NVIDIA謹製Quadroグラフィック搭載。VR対応P3200(専用6GB)まで

④ストレージは最大でSSD(M.2)×2+HDD×1

⑤4KでもJEITA 2.0で11.7時間のバッテリ持ち

⑥成人男性が誤って靴で踏んでも壊れない天板

順に補足して行きますと②の4KはAdobeRGB比100%謳います。
ペン入力にまで対応するタッチパネルですが、
低反射ですし白画面みてる分にはガラスの存在感は皆無です。

この機種で選べるもう一方のFHD(非タッチ、非光沢)も
粗悪品ではないものの、
色域・最高輝度・コントラスト全てで4Kには敵いませんし、
表示品質に多少のバラツキも否めません(供給元が複数社)。

グラフィックの③ですが、
有名なGeForceはQuadroの選別落ちか、そもそも社外生産です。

Quadro P3200程のパワーGPU載せてるノートも
他社じゃ超高額ゲーミングに限られますが、
P3200はQuadroの中でも選別品の頂点に立つ石なので
使用アプリの実行中でさえ、低負荷なら
P1000、P2000より寧ろ低発熱です。

ちなみにP3200は「プロセッサー」でCore i7-8850H以上を選ぶと
「グラフィックス」の変更ボタンから選べます。

ストレージの④ですが、SSD×2台なら注文時にRaid設定も可能で、
「ミラーリング」は常時バックアップ(データ領域は1台分)、
「ストライピング」は読み書きの倍速化(データ領域は2台分)が狙いです。

ただしストライプは大容量SSD選べば内部でもやってる事ですし、
体感差まではありませんからクリエイティブ用途なら
ミラーのが需要はありそうです。

バッテリの⑤ですが、交換式なので出先で予備と入れ替えたり、
寿命も気にせず使えます。

最後に頑丈さの⑥ですが勿論、
米軍規格テストなんか余裕でクリア!です。
材質は天板が耐熱樹脂(PPS)、底面側がマグネシウムとアルミ
となっておりPシリーズならではの高級感に仕上がってます。

他のThinkPadとの位置関係ですが、このP52は
高性能を前提に持ち運べるノートお探しの人向けです。

コレほどの高性能は要らないよって人には
より軽量・薄型で価格もお求め易いT580がある訳ですし、
あまり持ち運ばないならキーボードのホームポジションが
より中央に位置するP7x(17.3型)のが圧倒的に使い易いです。
(15.6型はテンキー搭載の最小ThinkPad)

【その他、特徴】

〇キータッチ、ポインタ操作自体は期待を裏切らない

〇スピーカーはP7xと同じ2W×2で音量充分
(音質はイコライザやエンハンサのアプリで要補強)

〇HDMI 2.0始め4K@60Hz出力できるモニタ端子が本体だけで4系統
(その他はThunderbolt 3×2+Mini DP)

〇側面にドッキング端子も有

【短所・注意点】

△筐体の厚さは天板込で約3センチ

4Kタッチパネルの方が1.3ミリ厚く、
重量もFHDが2.45kg~、4Kが2.9kg~です。

強度同じなら15.6型⇒14型と一回り小さいだけで
重量2/3ってのが相場ですし、
X1C(14型)に至っては1.13kgしかない訳ですから
使い分けで済む人なら、そもそも15.6型は選ばんでしょう。

△DVDドライブ非搭載

×P7xにはあるカラーキャリブレータ非搭載
(ThinkPad P以外は外付が当たり前だが広色域4Kだと地味に不便)

【直販でのお勧めカスタマイズ】

「プロセッサー」でXeon選ぶと冷却ファンうるさいので要注意です。
性能差ない割に発熱すごいので、特殊用途以外は避けましょう。

「メモリー」は4Kディスプレイでも8GBありゃ引っ掛かりは
殆どありませんが、写真編集や複数モニタやるなら
16GB(8+8)が理想ではあります。

しかしメモリやストレージは保守マニュアル見て簡単に増強できますから、
「ディスプレイ」や「グラフィック」最優先のカスタマイズが基本です。

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