ThinkPad P72の長所・短所
【この機種の立ち位置】
①4K選べば動画で立体感さえ味わえる17.3型ノート
②厳密な色調整と滑らかな階調を両立する10ビット画面(4Kのみ)
③QuadroグラフィックはVR対応まで選べる
④内蔵ストレージは最大でM.2×2(RAID可)+HDD×1
⑤米軍規格の頑丈設計。防塵だし天板も耐熱で窓際も安心
⑥底面がマグネシウム+アルミでシッカリしててキータッチ上品
⑦17.3型にしてはスリム筐体(手前側はP71比4ミリ薄の2.59センチ)
順に補足していきますと、①の4Kはそもそも
視界の広さ体感する為の規格なので、非光沢IPSって所は
大型テレビに対してさえアドバンテージとなります。
ついでに②の発色も実際はAdobeRGB比90%程度なので
弊害なく幅広い用途に使えるハズです。
Quadroについての③はP3200以上がVR対応となります。
カスタマイズでP3200選ぶには、前提として
プロセッサでCore i7-8850H以上を選択しておく必要があります。
最小構成のP600でもゲームや動画編集以外じゃパワー不足は感じませんが、
内蔵グラフィックは購入後に変更できませんし、
P3200へのスペックアップは静音性にも貢献するのでお勧めです。
GeForceと違ってQuadroは全てがNVIDIA自社生産ですし、
P3200ともなれば低エラー・低発熱で選別された頂点に立つ石なので
高価なのは仕方ありません。
補足最後は⑥のキーボードですが、
テンキー搭載ゆえホームポジションが左へ寄るものの、
机に置く時以外で偏りを意識するこたありませんから
その辺の使い勝手も15.6型とは比べ物になりません。
同時発売のP1は15.6型ながらテンキーありませんが
4Kでも普通の姿勢だと15.6型じゃ動画に立体感でませんから、
ホームポジション重視で17.3型を敬遠するなら愚の骨頂です。
【その他、特徴】
〇4K液晶搭載でも9.7時間のバッテリ持ち(JEITA 2.0)
〇スピーカーは2W×2で音量充分
(Dolby AudioのパーソナライズでイコライザV型にすれば音質もマシに)
〇4Kテレビに60Hz出力できるHDMI 2.0装備
〇Thunderbolt 3×2ポート+フルサイズUSB 3.1×3ポート
【短所・注意点】
△プロセッサにXeon選ぶと冷却ファンうるさい
△P71には内蔵されてるカラーキャリブレータ無し
P71の4Kは8ビットパネルですが、私の様な一般人だと手軽さで
sRGB比99.97%+キャリ内蔵のP71選ぶのが正解かも知れません。
△バッテリ交換もP71と違って分解作業
△P71と違って、DVDドライブやセカンドHDD内蔵も選べない
×230WのACアダプタよ、お前はレンガかw
(ご丁寧にゴム脚まで付いており、アダプタは使う場所ごと買い足しが理想)
【直販でのお勧めカスタマイズ】
「ディスプレイ」はFHDとUHD(4K)が選べ、表示サイズは
FHDの100%設定とUHDの200%で同じになりますが、
その設定でも後者の美文字やサムネのクッキリ感ときたら感動もんで
モチベーション持続にも繋がりますからUHD選ばない手はありません。
4Kでも外付モニタしなきゃ「メモリー」は8GBで動きますし、
足りくなってから増設しても遅かありません。
使い易いノート欲しいってだけの動機でも選ばれるP72ですが、
そういう人にお勧めのストレージ構成は
「Raid」でなし、「1st SSD」で256、「HDD」で1または2TB
となります。
逆にクリエイティブ用途にまで使い倒したい、ど真ん中のユーザさんには
「Raid」の1がお勧めです。
これは常時バックアップするモードなので同容量の2nd SSDが自動選択され
データ領域も増えず割高ではありますが、他ノートなら数年で遭遇するであろう
SSDトラブルにもRaid 1なら冷静対処できるからです。
HDD載せれるこの機種に512GB以上のSSDや「Raid」の0設定は
いずれも高速化目当てですが、体感差あるかと問われると
ベース構成でも充分速いだけに微妙です。