ThinkシリーズTiny 2018年版の長所・短所
この記事でご紹介する機種は
①ThinkStation P330
②ThinkCentre M920q、M720q
③ThinkCentre M625q
となります。それぞれの違いは記事後半で解説します。
【①~③共通の特徴】
◎モニタ背面へも設置でき、お好きなモニタで一体型PCを自作できる
容量1Lの超小型PCです。薄さはピンポン玉の幅より小さい3.45センチ、
他辺も約18×18センチの「手の平サイズ」です。
冷却ファンがThinkPad Tシリーズ並に静かってのもお勧めポイントで、
モニタ背面への設置ともなれば普段使いじゃ無視できる程の騒音です。
電源ONもキーボードの「Alt + P」で出来て不便ありません。
背面にVESA穴さえ開いてりゃどのモニタにも設置できますが、
取り付けには「VESAマウントブラケット2」、「ACアダプターパワーケージ」、
「クランプ ブラケット マウントキット2」の3つ(計7,000円程)を
買い足す必要があります。
これらは直販サイトで本体注文時に周辺機器の項目として出て来ますし、
取り付けに迷わない程度の取説も付いてます。
◎SSD(M.2)+HDD(2.5″)のデュアル・ストレージ可能
◎内蔵無線LANも高感度の一級品えらべる
インテルモデル(上記①、②)でインテル製2×2、
AMDモデル(③)でQualcomm製2×2が選べます。←それぞれでお勧め
◎ダウンジャケットから抜けた羽を吸わない防塵フィルタも選択可
◎出張修理対応の保証が標準で付く(①は3年で②、③は1年)
「初期不良ない様に念入りな検品してます」って証拠です。
◎ストレージ、メモリが交換し易い筐体設計
特別な理由なきゃSSD 256GB+メモリ8GB(M625qは下記注意)でご注文して、
4K動画を編集までしたいってなってからメモリ増設って感じでしょう。
当然ですがM.2構成ならそこ(①はSecondじゃない方)へ
Win 10入って納品されます。
【①~③共通の短所・注意点】
△4K@60Hz出力はDisplayPortとUSB Type-Cのみ
(今時の大型TVへ60コマ/秒で繋ぐには変換ケーブル要る)
×SDスロット無し
△選べる光学ドライブはデザイン的に統一されてるものの、外付
【①ThinkStation P330固有の特徴】
◎HDDとは別にSSD(M.2)×2が可能
◎HDD内蔵と排他でQuadro P620グラフィック(専用2GB)選べる
Quadroモデルはマルチモニタする人用で(Mini DisplayPort×4)
逆にQuadro無しなら最大3ストレージ内蔵まで選べます。(M.2×2+2.5″×1)
◎Quadroと排他でタワーPCと同じTDP 65Wプロセッサ(Core ix-8×00)も
小型や一体式PCにはピークパワー抑えた35Wモノ(プロセッサ型番最後がT)
採用が一般的ですから、短編動画の編集なら書き出しの更なる時短も見込めます。
(ちなみに45Wはノート用で選別品なので機種によっちゃ65Wにも劣らない)
P330での狙い目は最小構成のCore i3-8100(またはT付。いずれも4コア)
かCore i5-8500(またはT付。6コア)辺りでしょう。
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【②ThinkCentre M920q、M720qの特徴】
インテル版のベーシックモデルになります。
920と720は選べるプロセッサ、メモリ、ストレージの選択幅が
僅かに違う程度で「結果として同じ構成なら同一機種」です。
なので、その時々のお買い得価格の方を選んじゃって構いません。
コスパ的にプロセッサの狙い目はCore i3-8100T(4コア最安)か
Core i5-8500T(6コア)辺りでしょう。
【③ThinkCentre M625qの特徴】
AMDプロセッサの格安版ですが性能はタブレットに毛が生えた程度です。
これとて冷却ファン有なので価格以外にはメリットありません。
このM625qだけがメモリ最大8GB(スロットも1)だったり、
HDD選んだ場合に選択できるSSDが128GBだったり、
USB 3.1にも非対応です。