ThinkPad X1 Yogaの長所・短所
【この機種の立ち位置】
現行ノート(16春)では最も広い守備範囲を担えます。理由は
①360°回転ヒンジ採用の4スタイルPC
180°以上ディスプレイ開くとキーフレーム上昇しキー凸隠す&ロック
②14型大画面+米軍規格の頑丈設計なのに1.36kg、薄さ16.8ミリ
(キーボードも防滴仕様で、何と1リットルもの水を底面に逃がせる構造)
③優れた一覧性(フルHD以上)、視認性(IPS+ダイレクトボンディング)
WQHD(縦1,440px)はデジカメ画像をクッキリ表示する反面、
現状では一部アプリで表示に工夫が必要です。しかしOLED以外の
コチラ選べばPanasonic製、LG製どちらのパネルに当たっても
表示品質に失望する事は無いでしょう。
(sRGBに迫る色域でギラ粒なし。OLED以外は全て半光沢)
《OLED(有機EL画面。液晶じゃありません)について》
これ選択する人は間違いなく、表示品質が目当てだと思います。
提灯記事は幾らでもありますのでデメリットだけ挙げておきますと
×野外で見難い
×輝度調整による色変化が激しい
×この方式の有機ELはチラツキで目が疲れ易い
×表示固定だと焼き付きも心配
等があります。
実際に焼き付きが発生しないのかメーカーに問い合わせた所、
「対策されたこの機種でも、1年以内なら大丈夫とは保証できないし
支障なく使える焼き付きは補償交換しない」との返答でした。《OLED終》
④2,048段階の筆圧を検知し、消しゴム機能もあるThinkPad Pen Pro付属
ペンはワコム製でPC本体収納15秒で80%まで充電可能です。
肝心の描き心地ですが、
追従性や画面との擦れ具合も良好で、視差も気になりません。(WQHDで検証)
⑤キーボードのホームポジションでマウス操作できる「トラックポイント」
殆どのアプリで横スクロールまで可能です。
トラックポイント自体はThinkPad共通ですが、
14型はホームポジションが中央に位置する最大画面サイズ
って所に意義があります。(これより大画面のThinkPadはテンキー付)
肝心のキーボードはThinkPadとしては、たわみが大きいですが、
クリック感はシッカリしており軽くタッチする分には充分快適と言えるでしょう。
(ストローク1.8ミリでバックライト搭載)
⑥大容量SSDも選べるし、ゲームやエンコしなきゃ性能も充分
(この機種の内蔵ストレージはSSDのみ)
⑦10時間越えるバッテリ持ち(i7選択時のBBench「バランス(輝度中)」)
⑧周辺機器や電源を一発接続できる「Lenovo OneLink+」ドック(別売)
⑨開発を大和、日本向け最終組立を米沢が担当する「Made in Japan」モデル
構成で無理しなかった事もあり、私が過去に購入したThinkPadは
全て期待通りに活躍してくれました。このサイズ・価格帯だと
表示品質に個体差ないXPS 15/13 タッチ版(パネルがシャープ1社供給)
とも迷いますが、
「自分には未来がある。捗ること最優先で選びたい」
って人ならX1 Yogaでキマリです。
【その他、特徴】
○タッチするだけで認証できる、新世代の指紋センサーを搭載
○本体にUSB 3.0×3ポート
落下・水濡れにまで対応する保証「アクシデント・ダメージ・プロテクション」
への加入は、本体購入後1年以内で構いません。(料金表はコチラ)
一度の修理コストが15万円までなら何度でも無料修理を受けられます。
(この機種は保守サービス区分では「Yogaシリーズ」に含まれません)
【短所・注意点】
△頑丈と言ってもX1シリーズは、衝撃をしなやかに受け止めるタイプ
剛性だけでは
軽量・大画面・バッテリ容量といった相反要素は満たせません。
△室内なら全く問題ないが、晴れた野外だと画面輝度は不足するかも
(WQHD「液晶」も250~300カンデラの範囲で最高輝度に個体差アリ)
△注文後のメモリ変更不可
(オンボード。バッテリ持ちに配慮すれば8GBありゃ充分だが)
△SDスロットがmicro
△DVDドライブ非搭載
【直販でのお勧めカスタマイズ】
「プロセッサー」ですが、この機種で排熱・静音性が無難なのは
安い方のCore i5に限ります。(6200Uで充分です)
ここ数年は標準設定だとi7が選別品と言えない程に発熱し、
バッテリ持ちも芳しくありません。
(この機種はどの構成でも冷却部品が共通)
「キーボード」は英語版も選べますが、
Enterとスペースキーに向き不向きがありますから
迷ってる段階なら日本語版のが無難です。
内蔵ストレージにはNVMe SSDも選べますが、
NVMeは発熱も少なくないのでバッテリ持ちまで考慮すると
「512GB ソリッドステートドライブ SATA」がベストじゃないでしょうか。
「電源アダプター」は65Wだと充電が速いってメリットはあります。
そちらもコンパクトで重量は265グラムです。
「Onelink+ アダプター」は、
とりあえず不要なら「なし」で良いでしょう。