ThinkPad X1 Yoga 2018の長所・短所
【この機種の立ち位置】
360°回転ディスプレイの変形14型で、
★既存コンテンツなら15.6型ノート並に楽しめる
★変形後の佇まいにまで拘った「本物の4スタイルPC」
★持ち歩きにも耐えるトータルな可搬性
が特徴です。
特徴として列挙した上の方から具体的にご説明しますと、
◎3種類から選べる画面。全て広視野角IPS(耐指紋コート)で、
①WQHD 500nit(HDR。光沢)
②WQHD 270nit(半光沢)
③FHD 270nit(半光沢)
となってます。①②のWQHDは125%表示(2,048×1,152px相当)の設定で
13.3型フルHD(1,920×1,080px)の100%と文字サイズほぼ同じですから
表示領域・美文字の両面で大画面を活かせます。
キーボード使わん時は画面が近くなる様に変形できますし
テントスタイルは感動的に省スペースですから、
ホームノートの定番である15.6型からの買い替え候補にもなり得ます。
この内①は、実測最高520カンデラと猛烈に明るく
コントラストも東芝Vシリーズに次ぐ優秀さなので野外でも見易いです。
発色も現実世界の色味(sRGB)は100%カバー、
写真向け色味(AdobeRGB)も89%と現行ノート最高レベルの鮮やかさです。
ギラ粒なく輝度下げてチラつかず、目も疲れ難いです。
(しいて弱点を挙げれば、下品な映像(笑)は多少残像感あります)
他方②③もsRGBに迫る発色で、動画の色再現性なら寧ろ②③が優れます。
(動画制作する側がコレに近いNTSC比72%見てる為)
画面みててガラスの厚み判らないのは①~③に共通ですが②③は
白背景のアプリなら映り込みも気になりませんから作業に集中できます。
(それでも晴れた野外で使うにゃチト暗いかも)
変形PCで等倍表示に拘る理由は殆どありませんから
積極的に③選ぶ事も無いですが、価格帯を考慮すれば③⇒②⇒①で
あまり差額ないのも良心的と言えるでしょう。
◎筆圧にまで対応するペンをPC本体に収納⇒ペンを自動充電
◎ディスプレイ180°以上開く⇒全キー凸沈下⇒変形後も裏面スッキリ
◎成人男性が誤って靴で乗っても壊れない天板
(米軍規格の頑丈テストなんか、余裕でクリア!)
◎16時間のバッテリ持ち
(第8世代i5構成のJEITA 2.0。65Wアダプタなら1時間で0⇒80%充電)
◎LTE選べばNano-SIMスロットも利用可
◎これだけ揃って、ノートとして閉じた薄さ僅か1.7センチ
素材は天板がカーボン+グラス・ファイバー、
底面がマグネシウムで、本体重量は1.42kgです。
【その他、特徴】
〇防塵ながら第8世代Core i7構成でも底面温度は標準的
(ダウンジャケットから抜けた羽すわないのでトラブル少ない)
〇IR非対応WEBカメラは使わん時、スライド式シャッターで覆える
(画面①のカメラはこのタイプ)
〇Thunderbolt 3経由なら外部モニタへ4K@60Hz出力可
(USB端子もThunderbolt 3対応とフルサイズ3.0が2つずつと充分)
【短所・注意点】
△トラックポイントのボタンが平面的。感触じゃ隣ボタン識別し難い
テントスタイルでキーボード面に繋ぎ目や凹凸が殆ど無い美しさたるや、
隣席から眺めてThinkPadユーザならずともウットリです。
しかし元々ThinkPad欲しくて変形ご検討なら
操作性、可搬性でX380 Yoga(13.3型)のが違和感ないハズです。
△SDスロットがMicro。まぁスマホとは使い回せるが
【レノボ直販でのお勧めカスタマイズ】
「プロセッサー」は私なら最も低発熱なCore i5-7300U選びます。
動画編集しなきゃストレスありませんし、
普段使いで冷却ファン回る頻度が少ない構成は長持ちするからです。
短編動画くらい編集したいし別PC用意するのもイヤって人には
X1 Yogaならi5-8250Uが最適です。
せっかく上位構成のi7-8550U選んでも
放っておくだけで冷却ファン回る事が多々ありますし、
動画編集も薄型ノートでの書き出し速度は排熱が決めてしまうので
i5-8250U構成のT480sより所要時間は寧ろ長めです。
頭打ちはX380 Yoga程じゃないものの、コレじゃ何の為のi7か解りません。
「メモリー」はこの機種だと注文後の容量変更できませんが
最小構成が8GBなので、バランス的には増強不要です。
「ハード・ディスク・ドライブ」は元々SSDしかありませんが、
容量が応答性に直結しますので256GBまでは頑張って下さい。
そこまで行きゃPCIeや512GB以上と体感差ありません。