VAIO Z 2021の長所・短所
【この機種の立ち位置】
①据え置きノート用CPU+次世代高速SSD搭載ノート初の1kg切り
(全モデルHプロセッサ+PCIe 4.0対応SSDで本体概ね1kg±50g)
②それ可能にしたフルカーボン筐体(14型)
③ファン2基で両側に排気。i7-11375Hでも冷却は問題なし
(ファン音質も安物とは違う。75H高負荷でも表裏40℃超えは限定的)
④ベンチ順当なだけじゃなく、バッテリ駆動でもパフォーマンス維持
⑤選べる画面は、いずれも屋内なら視認性良好
(非光沢+広視野角。4K画面はコントラスト良好で最高輝度360cd)
⑥4K画面はHDR対応+広色域
(sRGB、DCI-P3ほぼ100%。AdobeRGBは77%。BOE製IPSパネル)
⑦VAIO社史上、最も良好なキータッチ
(ストローク1.5ミリ+キートップに凹み。打鍵音も静か)
⑧電源ボタンに指紋センサー搭載でログインまでが1タッチ
(ディスプレイ片手で開き、使い出しスマート。認証は顔と指紋の2通り)
⑨設計⇒生産⇒サポの全工程を国内で賄うMade in Japanモデル
高負荷ファン音はモバイルじゃ大き目です。しかも
パフォーマンスモードだとアイドル時もファン回ってますので
軽作業なら静音モードお勧めです。上の評価はパフォモードですが
この機種なら静音モードでも殆どの用途に支障はありません。
【その他、特徴】
〇バッテリも容量大き目53Wh
(実際の持ちはFHD構成+最大輝度で10時間前後かと)
〇ACアダプタはコンセント直刺しで違和感ない超小型。なのに安心の65W
(モバイルバッテリの対応も広範囲)
〇キーボードは日本語(かな有/無)、英語の計3種から選べる
(SIGNATURE版は日/英とも隠し印字えらべて計5種)
〇Thunderbolt 4×2(電源兼用だが左右に配置)
〇HDMIから大型TVに4K@60Hz出力可
〇カメラにプライバシーシャッター有
〇帰宅後は電源や周辺機器に一発接続できる専用ドックが1万ちょっと~
(神経質になんなきゃ更に安い社外品でも済むが)
【短所・注意点】
△モニタ上下枠でお判りの通り、設置面積はモバイルとして大き目
(A4判より幅2cm×奥1cm以上大きい。薄さは16.9ミリ)
△開いた天板の奥が底面もち上げる構造なので、膝上では使い難い
(180°開くので姿勢は選ばない)
×FHD画面は色域せまく、発色が薄い
△4K画面は輝度さげてもチラつかないが、微かにギラ粒
×スピーカーはビジネスモバイル並みに低音が弱い
×USBフルサイズ、SDカードスロット無し
△SSD(M.2)交換も自分でやるには難易度たかい
(ネジで底面あけてもケーブルで繋がってる)
△最小構成でも5G選べるが+5万円じゃ、LTE選べない機種も同然
△VAIOストアなら落下・水濡れ対応3年込でクーポン適用24万~
(ソニーストアは26万~で同等のワイド保証つけるのに+1.5万)
△指紋が目立たないカーボンむき出し選べるSIGNATURE版は34万~
(i7-11375H+メモリ16GB以上が抱き合わせな為)
△4Kは+2.2万だがメモリ16GB欲しくなるので最小構成からだと+4万
(本体注文後のメモリ変更不可)
フルカーボン+米軍規格クリアだからって実際の剛性は程々です。
持ち方によっては、きしんだり
振動によってはディスプレイ開度が変わったりします。
加工の難しい素材なので筐体の繋ぎ目も均一とは行きません。
(F-1カーをクラウン品質で作ってたら天文学的コストに)
Hプロセッサ+PCIe 4.0が究極の体感もたらすのは確かですが、
その違い判る用途が当FHDの発色を許容するとも思えません。
と、そもそも変形なしモバイルに4Kしか残らん時点で
道具としての議論は終わってしまいます。
かく言う私も4Kノートは2台常用しており、
17.3型なのでバッテリは我慢できるとして、
200%表示しても12.1型より遥かに文字ちいさいアプリが未だある訳で・・
道具として要注意な製品なのに何倍もの額で売られ
人生の目標にすらなってるクルマもあるのですから、
一般人に無縁なノートPCがあって何が悪い!