XPS 13 Plusの長所・短所

(カラバリは銀と濃い灰色、キー配列はそれぞれ日/英えらべます)

【この機種の立ち位置】

4辺狭額縁段差を省いたキー周り
タッチパッドは境が見えないだけで有効範囲が大きい訳じゃない)

②13.4型なのに、A4判に収まるコンパクト筐体
(奥行は1センチも余る。薄さは前が15.28ミリ、奥が15.95ミリ)

③画面は3種から選べて、表示品質もハイレベル

(★5点を一般的な満点とする)

特性↓画面→ FHD+ 3.5K 4K+(UHD+)
パネル種類 シャープIPS OLED シャープIPS
色域 ★★★★★
(sRGB
ほぼ100%)
★★★★★★
(Adobe、
DCI-P3まで100%)
★★★★★
(sRGB 100%、
Adobe 76%)
最高輝度 ★★★★
(420cd)
★★★★
(370cd)
★★★★★
(470cd)
コントラスト ★★★★★ ★★★★★★ ★★★★★
応答速度 ★★★★ ★★★★★★ ★★★★
低反射処理 ★★★
(低反射ガラス)

(普通に光沢)

(普通に光沢)
チラつき難さ ★★★★★
(ギラ粒も無い)

(暗所は注意)
★★★★★
(目が疲れ難い)
タッチ対応
バッテリ実駆動 ★★★★
(10時間)
★★
(6時間)
★★★
(7時間)
※バッテリ実駆動は輝度150cdでの情報収集、文書作成時

④スピーカーは2系統4出力。中高音中心に良好な音質
(ドデカい音は出ないがウーファ、ツイータとも2W×2の計8W)

⑤Pプロセッサ搭載で、モード設定により天国から地獄まで見れるw

モードは「最適化」「超高パフォーマンス」「静音」「低温」
と4種ありますが、実際には「最適化」一択で
このモードに設定されてる限り、

普段使いの快適性など無難
「最適化」モードでのCinebench R23マルチは
i7、i5スコアとも平均より1.5割低めですが、
前世代平均には6割増ですから充分でしょう。

にまとめた機種と言えます。

巷には「最適化」以外で計測したベンチ等あるかと思われますが、

テスト以外に使い様ないモード
第一に、内部温度を考慮して供給電力を調整するモードは
「最適化」と「低温」だけです。後者は冷却ファン多めに回しますが
前者でも排熱は問題ないので(i7で底面奥40℃越えが精々)、
騒音が増すだけです。

コレに対し「超高パフォーマンス」は28W動作が基本でして、
Cinebench R23マルチはi7、i5スコアとも平均より1割高めですが、
処理によってはボディ底面奥で50℃近く、CPUで100℃近いです。

残る「静音」は電力供給を絞ってますが、それでも
Cinebench R23マルチは前世代並みのスコアです。
(どのモードも最初の1秒は64W動作なので体感は悪くない)
しかし基本がファン停止、回っても極めて低速な為
i5構成でネットフリックス見てるだけで底面奥43℃前後です。


は議論するだけ時間の無駄です。

【その他、特徴】

〇外装は削り出しアルミで剛性も充分。本体1.2kg台
(パームレストは、タッチパッド含めて全体がすりガラス)

〇バッテリ容量55Whは標準的

〇SSDは高速タイプのPCIe 4.0で、512GB~2TB
(底面は6本ネジだけで開き、SSD交換は比較的容易)

〇意外と使い易いキーボード、タッチパッド

キーストローク1ミリですが反発は強く、誤爆し難いです。
キートップも凹んでて指にフィットします。
ストロークの浅さ補って余りあるキータッチに感じました。

Backspace右に電源ボタンありますが
幅も狭く、押すには更に強い力が必要です。
近めのBSキーは打ち易いとも言えますが、
他PCと併用しがちな機種ゆえ中々慣れません。
あと爪の長い人も、このキートップは向かんでしょう。

タッチパッドは滑らか、かつ追従性も良く
押して凹まないものの振動で応答するので
これまた実用性が勝ります。
ただし有効範囲が判り難いので
右クリックは2本指タップが無難です。

〇電源ボタンに指紋センサー搭載。ログインまでが1タッチ

〇Thunderbolt 4×2
(電源兼用。電源アダプタは60Wだが手のひらサイズ)

【短所・注意点】

スウィートスポット狭める弱点が並びますが、
いずれもスタイルの先鋭化に貢献しており、
想定ユーザが曖昧な安物とは一線を画します。

△ディスプレイが135°までしか開かない。膝上で使い難い

×イヤホン端子、USBフルサイズ、SDスロット全て無し
(USBフル、イヤホンそれぞれの変換アダプタを同梱)

×外部モニタもThunderbolt経由のみ

△キー最上段をタッチバーが担当。DelやEsc多用だと不便

切り替えはFnキーですが、曲者は照明でして
消せないどころか、2段階ある輝度も思い通りにはならず、
夜間は煩わしいです(50Hzで点滅)。
対してキーボードバックライトは、最高でも暗いです。

×カメラにプライバシーシャッター無し

×タッチパネルで画面が揺れる
(開閉には丁度良いヒンジ剛性なのだが)

△メモリ容量は本体注文後の変更不可
(16~32GB。DDR5で全てデュアルチャネル)

買い替え需要に応えるだけがモバイルの正義じゃありません。
高級スマホ使ってる層には寧ろ、抵抗ない機種でしょう。

詳細画像、最新価格はコチラ↓(メーカー公式ページへ)

XPS 13 Plus 9320(2022年5月20日発売)