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東芝 dynabook Tab S68の長所・短所

Posted 2014年11月24日 By Takao Matsushita

dyna S68

【この機種の立ち位置】

8型のWin8.1(with Bingだが支障なし)タブレット

2,048段階の筆圧検知。紙に書くのと同じ摩擦になる表面処理
(ワコムの新技術「アクティブ静電結合方式」)

【ペン入力の詳細】

ペン先は爪楊枝の細さ。画面の四隅に至るまで入力ズレは殆どありません。
手書アプリ「TruNote」では書き味が良いのは勿論、走り書きにもシッカリ反応します。
円をグルグル書いても斜め線ひいても、
N-trig採用のSurface Pro 3と違って、線が滑らかです。

ボールペン・鉛筆・万年筆・サインペン等のペン種や色も設定できます。
(TruNoteの左端メニューにて)

ペンの親指ボタンはペン先側が消しゴム、反対側が右クリックとなります。

ペン先以外の手に画面が反応しない「パームリジェクション」機能もあり、
動作時挙動も良好なのですが、ペン先と画面の認識距離が5ミリ程度なので
それ越えるとパームリジェクション効かないのが難点です。
(認識距離が長いとペンの電池持ちは悪化するでしょうが)

なので落ち着いてペン入力したい時は、
TouchSwitch等アプリで指タッチ無効にしておくか、
指先に穴の開いた手袋でもして操作した方が確実です。
(程度の差こそあれ、ホバー性能はSurface Pro 3も高くない)

従来のデジタイザに比べると筆圧に違和感も否めませんから、
あとはClip Studio Paint等アプリ側での調整が頼りです。
(Clip Studio Paintで筆圧を有効にするにはTabletPC APIに要変更)

現状はWinTab APIに非対応なのでSAIで筆圧は効きません。

【その他、特徴】

・軽さ395グラム。情報収集でバッテリ駆動8.5時間程度(BBench「バランス」)

・GPS搭載

・背面はマットで滑り難い

・発熱も問題なし(背面カメラ付近が32℃まで行く程度)

・Office Home and Business 2013付属

・「TruNote」は手書きから検索や次文字提案も出来る

・ホワイトボード、黒板、紙を撮影してテキスト変換できる「TruCapture」
(カメラボタンをクリックで起動)

・話者ごとに音声を分類表示できる「TruRecorder」

・充電しながらUSB機器つかえる「USBデバイスアンドチャージケーブル」(別売)

・東芝タブレットは「何年たっても」「使用相談が」無料!

TruCaptureの認識精度は9割程度ですが、
重要部分に引いた波線上の文字だけを抽出して取り込めたり便利です。

TruRecorderは特定の話し手の発言のみ再生や、再生スピードの変更も出来ます。
ただ、話者の特定はデュアルマイクによる位置情報が主である為、
3,4人の会話なら問題ありませんが、それ以上だと特定精度が低くなるかも知れません。

【短所・注意点】

・安タブレット同様に視差が出易い(非ダイレクトボンディング)

・10.1型のS90/S80と違い、スピーカーが背面にある分、多少聞き辛い
(S68も横長表示でステレオ)

・ペン側にもコントローラ装備する式なので、現状は付属のペンしか選べない
(投稿時。付属ペンは単6電池を使用)

・ペン先の芯はフェルト製で、予備が1個ついてるものの、消耗は速そう
(当面は東芝サイトから購入するしかなさそう)

・ペン収納は本体側面に引っ掛けるだけ

・ディスプレイ出力端子なし

・3年保証は直販モデルのみ。1年保証モデルとは耐久性が違うのかも

ちなみに直販では、無料会員登録⇒ログインで表示価格が暴落します。

東芝ダイレクト