Archive for 10月, 2015

Microsoft Surface Pro 4の長所・短所

Posted 2015年10月30日 By Takao Matsushita

Surface Pro 4(キーボードは別売です)

【この機種の立ち位置】

◎Windows新機能をいち早くサポートするマイクロソフト純正タブレット
(A4大に収まる筐体サイズの12.3型)

◎背面に折り畳み式スタンドありながら薄さ8.4ミリ。性能的にもバリエーション豊富

◎画面は作業性に優れる横縦比3:2。sRGBにほぼ一致する色再現性(ガンマも自然)

タッチパネルのガラス感が無く、
視差も少ないダイレクトボンディング採用です。(Gorilla Grass 4)
ギラ粒感もありませんから目が疲れ難いです。
一覧性やデジカメ画像に有利な高精細画面(2,736×1,824px)ですが、
古いアプリまでクッキリ表示させるにはコチラの設定が必要かも知れません。

◎1,024段階の筆圧検知

消しゴム機能もあるペンが付属します(別売品も有)。
このペンは磁石でタブレット側面に貼り付くので、無くす心配もありません。
今時は当たり前ですが、ペン入力時には画面に添えた手に無反応です。
(パームリジェクション機能)

◎周辺機器を一発接続できるドックも有(別売)

ラインナップは上位から順に

①Core i7(Irisグラフィックス内蔵)+メモリ16GB+ストレージ512GB
②Core i7()+メモリ16GB+ストレージ256GB
③Core i7()+メモリ8GB+ストレージ256GB
④Core i5+メモリ8GB+ストレージ256GB
⑤Core i5+メモリ4GB+ストレージ128GB(以上786グラム)
⑥Core m3+メモリ4GB+ストレージ128GB(766グラム)
【2016/7追伸】①のストレージ1TB版が追加されました【追伸終】

となってます。この機種では熱を外へ逃がす工程が

プロセッサ等⇒(ココは水冷で熱伝導)⇒放熱板⇒(ココは送風ファン)⇒ボディ外

の順ですが、最も低発熱な⑥にだけは送風ファンが付いてません
(ボディ側面の空気穴は⑥も開いてます)

【その他、特徴】

○筐体は軽さと強度を両立するマグネシウム製

○前面向きのステレオスピーカーは音質も悪くない

○USB 3.0ポート有(フルサイズ)

○Office Premium Home & Business付属

○別売キーボード「タイプカバー(カラバリ5色)」も机の上なら割と違和感なく打てる

主要ピッチ19ミリ、ストローク1.3ミリでバックライトも装備します。
このキーボードは本体からの給電で動作する為、充電が不要な反面、
本体と切り離して使う事は出来ません。

【短所・注意点】

タイプカバー購入してノートPCとして開く際、
本体スタンドも開かなくてはならず、従来ノートよりひと手間多くなります。

12.3型でも3:2だと画面の横幅は11.6型(16:9)相当です。
全画面動画の表示サイズも11.6型と同じになりますので迫力もそれなりです。

バッテリ持ちは実際の所、
設定いじってない⑤(Core i5)や⑥(Core M)それぞれ、5~6時間です。
(Core Mは省電力だが⑥だけ他よりバッテリ容量が少ない為)

どう見ても高精細すぎる画面が足を引っ張ってますが、
Surface ProにはWinタブレットを牽引する使命がありますから
そこは「個性」と割り切るしかありません。

気になる排熱に関してです。

Core i5版でも日常使いでは冷却ファンの回ってる時間は僅かです。
手元に保存してあるフルHD動画を再生した位では回りません。
しかし裏で更新作業が重なったりで回り出せば、それと判る程の騒音はあります。
普通タブレットでやらんだろ?って高負荷連続状態では
横長表示の中央列で表裏50℃超える場面もありました。

他方、
ファン搭載しないCore M版は同じ高負荷でも手に持つ両側が体温以下でした。
(Core M版は横長の中央上で表43℃、裏45℃ってのが精々)

Surface Pro 4に搭載されてる i5とCore Mの能力差は2割程度と言われてますが、
情報収集や文書作成や殆どの動画再生でその差を体感する事は無さそうです。
(これら用途では、CPU以外に足を引っ張る要素が無い事の方が重要ですから)

まとめるとSurface Pro 4の選び方は

・他PCと併用(≒上級者。i5のピークパワー不要)最軽量⑥(Core M版
・尖った事しないライトユーザ(≒何台もPC持ってない)④、⑤のCore i5版

が鉄則でしょう。「上級者」と「高性能」が対にならない所が面白いですね。
そこ間違わなきゃ、Win10は今後も進化し続けますから名機に仕上がるハズです。

最新価格はコチラをクリック!(マイクロソフト公式サイトへ)
icon