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DELL XPS 13の長所・短所

Posted 2015年10月30日 By Takao Matsushita

XPS 13 2016

【お知らせ】Irisグラフィックス内蔵のCore i7-6560Uモデルが追加されました。
発熱上限(TDP)が従来品(6500U)と同じ代わりに
CPUのベースクロックは多少下がってますが、
「高解像度モバイル」としては正常進化と思われます。

ただしこの機種は静音性重視な為、膝上エンコードは厳禁です。
(6560Uでは排気口付近の底面奥が50℃近くなる事も)【お知らせ終】

【この機種の立ち位置】

薄さ15ミリ、設置面積もA4大にほぼ収まるのに13.3型の大画面を搭載

筐体寸法は幅・奥行・厚さ全てで12.5型のThinkPad X250を下回ります。
XPS 13の画面枠の太さは僅か5.2ミリですが、つまんで持ち上げた位では
強度的な不安は感じませんでした。
ディスプレイは150度まで開くので膝上での情報収集も快適です。

Thunderbolt 3/USB3.1 Type-C(兼用)ポートなど先進の拡張性
(電源や周辺機器に一発接続できる「Thunderbolt Dock」(別売))

画面は一覧性に優れる

QHD+(3,200×1,800px)タッチパネル(光沢液晶)
フルHD(1,920×1,080px)非光沢液晶(非タッチ)

から選べ、いずれも
シャープ製IGZOパネル採用ですから広視野角なのは勿論、
コントラスト比1000:1で視認性にも優れます。

特に①はsRGBに迫る色域でガンマも自然です。
ギラ粒ないので目も疲れません。この液晶を選んだ時には
本体重量こそ1.29kgになりますが、ボディの薄さは②と変わりません。

一方の②は自然な発色ではあるものの、色域は①程じゃなく、
目は疲れないと思いますが白画面だと僅かに不純物も感じます。
コチラの液晶を選ぶと重量は1.2kgになります。

【その他、特徴】

○削り出しアルミ筐体。Apple採用の傷つき難く、付いても目立ち難い外装

○dynabook 13.3型には敵わないが、意外に違和感すくないキータッチ
(13.3型だとLAVIEやVAIOより確実に上)

○カーボン製パームレストだが、この感触なら手は痛くなりそうにない

○低負荷時は勿論、高負荷時も比較的静かでパームレストも熱くならない

このコンパクト筐体で高負荷運用する機会は少ないと思いますが、
その場合でも喫茶店レベルの騒音には掻き消されてしまいます。
Core i7機でも底面の大部分は体温以下ですが、
排気口付近(画面の付け根)だけは i5機でも表裏45℃になる事がありました。

○SDカードは高速転送のUHS-IIにまで対応

【短所・注意点】

△コンパクトでも液晶枠で強度稼げない分、国内メーカー13.3型より逆に重い

△Core i7でQHD+液晶だとバッテリ持ち7.25時間
(BBench「バランス」輝度40%、残5%)

×キーボードは日本語配列えらぶとEnterが細く、慣れが必要

×挿入したSDカードがスッポリ収まらない

×外部モニタへの出力がアダプタ(別売)経由に限られる

△筐体サイズ考慮すれば無理ないが、DVDドライブ非搭載

△これも仕方ないがWEBカメラは画面の左下

△解像度は②の方が無難だが、この機種に非光沢液晶だと内装が地味すぎる

△バッテリ交換に3万円以上かかる(1年で使えなくなった場合しか保証きかない)

兄貴分のXPS 15(15.6型)は冷却機構そのままで
ビジネスノートのLatitudeになりましたが、
狭額縁13.3型のLatitudeにはCore m+冷却ファンレスが採用されました。
XPS 13は冷却部品の耐久性がそれなりなのかも知れません。

最新価格はコチラ↓をクリック!(メーカー公式ページへ)

New XPS 13 (2015/10/20発売)